人類存亡をかけ現代から未来での戦いに参加する人々を描いたSF作品『トゥモロー・ウォー』が7月2日(金) より Amazon Prime Video で独占配信開始される。同作で主演を務めたクリス・プラット(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ、『ジュラシック・ワールド』シリーズなど)と、監督を務めたクリス・マッケイ(『レゴ®バットマン ザ・ムービー』など)のインタビューが到着した。

“この作品は「現実味がある」と受け止めてもらえるといいな”

ー本作の製作が決まった際や、初めて脚本を読んだ時の気持ちを教えてください。

クリス・マッケイ(以降:C・マッケイ): 当初は『ゴースト・ドラフト』という題名だったSF大作の脚本を受け取った。主役はすでにクリスに決定していた。SF作品だったけれど、ヒューマンドラマでもあり家族の物語やクリス演じるダンのキャラクターも掘り下げられて描かれていたのが気に入った。

オリジナルな内容の脚本で、一緒に仕事をしたいと思っていたハリウッドスターが主演だ。クリスは大作アクションの戦闘シーンを含めたスタントができて、かつ人間ドラマにおける複雑な感情を演じることができる素晴らしい役者だから。オーディションでこの作品の監督をすることが決まって、とても幸運に恵まれたと思っている。

画像1: ©2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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クリス・プラット(以降:C・プラット): 僕は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ジュラシック・ワールド』など有名な原作に基づく超大作シリーズに出演し、高額の製作費をかけた映画の経験を積むことができた。またその経験から、そのようなブランド力に頼らない内容の映画も求められていることを知っている。

この作品の脚本を受け取った時、マネージャーに絶対にやったほうがいいと言われた。彼女はとてもセンスがあり、こだわりもあって、だいたいいつも作品を却下するのだけれど(笑)。そんな彼女が、この脚本は絶対読まなきゃダメだと。

そして脚本を読んで、彼女の言っていることが分かった。壮大なアドベンチャーにドラマにアクション。すごいクリーチャーも出てきて、大作映画の要素をすべて兼ね揃えている。ダイナミックなストーリーテリングで感動できて、考えされられる内容だ。オリジナリティにあふれていて、この物語は語られなくてはならないと感じた。

それでスカイダンス・メディア社と話して、大作映画として製作することが決まった。当初の作品名は『ゴースト・ドラフト』で脚本のトーンは今よりも暗かったから、修正を加えて多くの映画ファンを魅了できる大作映画の内容に仕上げた。脚本の修正はかなり大変な作業だったよ。

その後、多くの監督からプレゼンを受けたけれど、その中からマッケイ監督に決めて満足している。彼の経歴と経験と撮影に対する考え方が一番良かった。VFXの合成ではなく、なるべくロケで撮影をしようと計画していた。実際にアイスランドや発電所に行って撮影をするつもりでいて、しっかりとしたヴィジョンを持っていた。

ー撮影中に最も苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。

C・プラット: どの映画でも私生活と仕事の面の両方で大変なことに直面する。ロケで撮影している時は普段の生活や家族から離れて仕事をしなくてはならないから大変だ。ロスに住んでいて当時新婚で(前の妻との間にもうけた)9歳の息子がいる僕が、離れてアトランタで仕事をするのは厳しかった。

映画の撮影に関していうと、今まで演じた役の中でここまで感情の機微を表現しなくてはならない役柄は他になかった。また壮大な冒険の物語を中心になって引っ張っていくというのも初めてだ。みんなでよく言っていたのは、この作品がただの”映画”として受け止められたら観客を失うことになるということ。

リアルな作品、世界で本当に起こっていることとして感じてもらえるような内容にしなくてはならない。現実でも起こりうることだと思ってもらいたかった。タイムトラベルやエイリアンが出てくる作品で、リアルを感じてもらうようにするのはかなり難しいことだけどね。

『インデペンデンス・デイ 』のような映画にはしたくなかった。もちろん『インデペンデンス・デイ 』は楽しいブロックバスター映画だけれど、現実味がないし本当に起こっていることとは思えないよね。この作品は現実味があると受け止めてもらえるといいな。

画像2: ©2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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C・マッケイ: 僕が家にいなくても誰も悲しまなかったし、気にも留めなかった(笑)。というのは冗談で、クリスが言ったように、このような作品でリアリズムを追求してみんなを同じ方向に向かせて進めていくことはチャレンジングなことだと思う。

でも素晴らしいキャストとスタッフに恵まれて、目指していたものが作れたと思う。アイスランドのロケでは氷河の上でクレーンを使って人を運ぶなど大変なことがたくさんあったけれど。真夏のジョージアの発電所での撮影はすごく暑くてみんなグッタリしていた。

この作品のキャストとスタッフは困難なことでも何でも挑戦してくれて、とても感謝している。問題が起きても何かしら解決策を見つけることができた。やりたいことがあって予算的に厳しい時にも、何とか工夫して撮りたいシーンを実現させた。みんなの前向な姿勢にとても恵まれた。

“映画の製作は結婚式の準備に似ているとも思った”

ーもしタイムスリップできるとしたら、どの時代に行ってみたいですか?また、どんなことをしてみたいですか?

C・プラット: 近い将来に行って宝くじの当選番号をゲットするね(笑)。あとスポーツの試合の結果とかそういうことを探りに行くかな。それかビットコインが発明された頃に戻って投資するとか。

C・マッケイ: 欲まみれだね(笑)。

C・プラット: このようなことを考えるのは楽しいね。祖父に会いに行ってみたい。一度も会ったことがないんだ。父方の祖父に実際に会って、どんな話し方をして、歩き方をしたのかをこの目で確かめてみたい。あと若い頃の父親にも会ってみたいな。

C・マッケイ: 家族の子供時代を知れたら楽しいだろうね。また映画が好きなので、両親や祖父母が若かった頃の時代に戻って彼らが観た映画を見てみたい。映画でもコニーアイランドでもいいけれど、彼らが若い頃に経験したことを歴史の知識としてではなく、実際に彼らと一緒に体験して、どのようにして現在の彼らが形成されたのか知ることができたら楽しいと思う。

ー今回初めて映画のエグゼクティブプロデューサーをされましたが、製作総指揮としての初仕事はいかがでしたか?

C・プラット: 楽しく様々なことを学んでいるよ。俳優の仕事で一番好きなことは、作品ごとに学ぶ機会がたくさんあることだ。僕は仕事にただ取り組むだけではなく、作品ごとにどのように取り組めば良いか常に考えて挑んでいる。毎日違うことが起こる。映画製作の過程と、そこから学べることが好きだ。

俳優としての経験は積んできたけれど、製作総指揮を務めるにあたっての経験はとても少ない。だから多くを学べる経験だった。当たり前のように行われていると思っていた撮影の準備段階の過程も見ることができた。俳優としては、撮影の初日にセットに現れて、他のスタッフもその日から仕事を始めるものだと思っていたからね(笑)。

画像3: ©2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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実際は数ヶ月前から準備が始まっていた。そして映画の製作は結婚式の準備に似ているとも思った。すべてのことを誰かが決めないと前に進めない。文字のフォントをどうするか、どのペーパーを使うか、テーブルクロスの色、座席表を決めていくみたいに。これらのことを僕がやるわけではないけれど、膨大な細かい作業があり大勢がスタッフとしてこの作品に関わっていることを知って、改めて感謝の念が湧いた。キャスティングにも初めて参加したし、ストーリーの内容などクリエイティブに関する意見もフィードバックした。とても素晴らしい経験で、この体験が今後の作品作りにつながっていくと良いと思っている。

“この映画はみんなのため、そして全世界のために作った”

ー主人公のダンは家族想いの父親ですが、ご自身とダンに似ているところなどはありますか?

C・プラット: 似ているところはまったくないよ。なんてね(笑)。ダンは女の子の父親で、僕も今や女の子の父親だ(2020年8月に誕生)。ダンにとって父親は大きな存在で、そこも僕と共通している。大きな存在であるという理由に関しては異なっているかもしれないけれど。

僕にとっての父親は神のよう存在で、とても尊敬している。そして自分も親になってみて、彼の不完全な部分も許せるようになった。カタルシス効果のようなものかな。この辺もダンと少し共通しているような気がする。ダンの場合は人生のある時期に父親と疎遠になっているけれど、物語が進むにつれて自分も父親に似ているところがあると気づいていく。

画像4: ©2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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あと僕は違うけれど、多くの人がダンに共感できる部分として、才能を持っていながらもそれを発揮する機会がなく周囲にも気がついてもらえずに、本当にやりたいことができていないと感じているところがあると思う。特に2021年の今だからこそ、多くの人が共感できるのではないか。僕自身はそう感じていないのでとても恵まれていると思うけど、多くの人はダンと同じ気持ちなのではないかと思う。

ー本作の配信を楽しみにしている日本のファンへ、メッセージをお願い致します。

C・プラット: この作品のプロモーションで日本に行って、直接みんなにメッセージを伝えられなくて本当に残念だ。日本の文化が大好きだし、映画ファンも大好きなので次回作では日本に行って直接伝えられるといいな。この映画はみんなのため、そして全世界のために作った。

パンデミックが収束に向かっている今、この映画を僕たちからの贈り物として受け取ってもらえると嬉しい。共通の敵と戦うために世界が一丸となって立ち向かう物語だ。より良い世界が先にあると信じて、科学や知識人の力と人々の努力をもって困難を乗り越えていく。現実でもパンデミックが収束したら、より良い世界になっていることを望んでいる。

C・マッケイ: 私も日本に直接行けなくて残念だと思っている。まだ一度も訪れたことがなく、今までもずっと行きたいと思っていた場所だ。黒澤明監督と鈴木清順監督の作品が大好きで、とても尊敬している。二人の作風はかなり違うけれどね。日本に行って映画好きの人々に会うのは私にとっての夢で、いつか実現させたいと思う。

『トゥモロー・ウォー』7月2日(金) より Amazon Prime Video で独占配信開始

画像: トゥモロー・ウォー| フルトレーラー www.youtube.com

トゥモロー・ウォー| フルトレーラー

www.youtube.com

<あらすじ>

ある日、2051年からタイムトラベラーグループが現代に突然現れ、世界が驚愕するほどの緊急メッセージを人々に伝える。それは30年後に人類は恐ろしい未知の生物と戦うことになり、世界はその戦争に負けて人類は消滅する、という衝撃的な内容。

人類が生き残るための唯一の希望は、現代を生きる民間人と兵士を未来に送り、戦いに参加することだという。高校の教師ダン・フォレスター(クリス・プラット)は未来への戦いに参加する一人として選ばれることになる。父親でもあるダンは、まだ幼い娘のために世界を救おうと決心し、優秀な科学者(イヴォンヌ・ストラホフスキー)と疎遠になっていた父親(J・K・シモンズ)と協力しながら地球の運命を書き直すための戦いに参加する。

<キャスト>

クリス・プラット/イヴォンヌ・ストラホフスキー/ベティ・ギルピン/サム・リチャードソン/エドウィン・ホッジ/J・K・シモンズほか

<スタッフ>

監督:クリス・マッケイ
脚本:ザック・ディーン
プロデューサー:デヴィッド・エリソン/ダナ・ゴールドバーグ/ドン・グレンジャー/ジュールス・デイリー/デヴィッド・ゴイヤー/アダム・コルブレナー
エグゼクティブプロデューサー:ロブ・コーワン/クリス・プラット/ブライアン・オリバー/ブラッドリー・J・フィッシャー
共同製作者:サマンサ・ニセンボイム

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