戦禍の時代と20世紀を生き抜いたアーティストの“魂の旅”を映像化
1939年スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となった実在の画家ジュゼップ・バルトリ。愛する人との再会を胸に、どんな現実も描くことで生き抜いた男の感動の実話。メガホンをとったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、10年の歳月を費やして遂に本作を完成させた。長編アニメーション監督デビューにして、セザール賞やリュミエール賞などヨーロッパの映画賞を総ナメし、東京アニメアワードフェスティバル2021で審査員をつとめた片渕須直監督が絶賛し、コンペティション部門長編アニメーショングランプリを見事獲得した。
メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロ。彼女が描いた鮮烈な自画像を一度目にしたら、忘れられない人も多いはず。フェミニズム、革命家のアイコンとしても親しまれ、その波乱万丈な人生は、第75回アカデミー賞6部門ノミネートを果たした『フリーダ』(02)や、『フリーダ・カーロに魅せられて』(20)などで描かれてきた。
そんな彼女と同時代を生きた、実在のスペイン人画家ジュゼップ ・バルトリ。スペイン内戦によりフランスの強制収容所で難民となりながらも、描くことで生き抜き、メキシコへの亡命を果たした後にフリーダの恋人となった、知られざる芸術家だ。NY移住後は、マーク・ロスコやフランツ・クライン、ウィレム・デ・ クーニングといった画家らとも交流を持ち、「サタデー・イブニング・ポスト」や「ホリデイ」などでイラストを手がけてきた。
この度、フリーダ・カーロの誕生日を記念し、新場面写真4点を解禁。ジュゼップを愛おしそうに見つめるフリーダの姿<新場面写真1>、タバコを咥え、神秘的な雰囲気が漂うカット<新場面写真2>ジュゼップの肖像画を描く場面<新場面写真3>、家の壁に青いペンキを塗るシーン<新場面写真4>などが映し出されている。劇中では、数奇な運命を辿ったふたりの芸術家が惹かれ合う姿にも注目だ。
戦禍の時代と20世紀を生き抜いたアーティストの“魂の旅”を映像化した本作は、絵を描くこと、そして生きることの素晴らしさを伝えてくれる希望の物語。混迷の今だからこそ語り継ぎたい、あなたへ贈る感動の実話だ。
ジュゼップ 戦場の画家
8月13日(金)、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド
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