映画を見ている間に、ある登場人物の一つの発言に大きく心を動かされたり、見終わった後もずっと頭の中で繰り返してしまうセリフってありますよね? SCREEN4月号で募集した「あなたが好きな映画の名セリフとは何ですか?」というアンケートの結果の発表と共に、辛いときに元気をくれたり、ロマンチックな気持ちにさせてくれたりする、人生を支えてくれるような名言をまとめてみました!今回は、米映画史に残る名セリフ編をお届けします。(解説・米崎明宏/作品解説・松坂克己/デジタル編集・スクリーン編集部)
AFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)とは?
2005年、1500人以上のアメリカの映画関係者たちが映画史に残る名セリフ100を選出した。それがAFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)による「アメリカ映画の名セリフベスト100」The 100 Greatest Movie Quotes of All Timeだ。
AFI 10位 “俺に言ってるのか?”
『タクシードライバー』(1976)トラヴィス/ロバート・デ・ニーロ
AFI 9位 “シートベルトを締めて。大荒れの夜になるから”
『イヴの総て』(1950)マーゴ/ベティ・デイヴィス
AFI 8位 “フォースと共にあらんことを”
『スター・ウォーズ エピソード4 /新たなる希望』(1977)ハン・ソロ/ハリソン・フォード
AFI 7位 “デミル監督クローズアップを!”
『サンセット大通り』(1950)ノーマ・デズモンド/グロリア・スワンソン
AFI 6位 “やってみろよ、俺を楽しませろ”
『ダーティハリー4』(1983)ハリー・キャラハン/クリント・イーストウッド
AFI 5位 “君の瞳に乾杯”
『カサブランカ』(1942)リック/ハンフリー・ボガート
AFI 4位 “トト、ここはカンザスじゃないみたいよ”
『オズの魔法使』(1939)ドロシー/ジュディ・ガーランド
AFI 3位
“わかってないな。俺はもっと上品な男とかチャンピオンになれたのかもしれない。いっぱしの男になれたかも。今みたいなやくざじゃなくてな”
『波止場』(1954)テリー/マーロン・ブランド
AFI 2位 “奴に嫌とは言わせんよ”
『ゴッドファーザー』(1972)ヴィトー・コルレオーネ/マーロン・ブランド
AFI 1位 “俺の知ったことか”
『風と共に去りぬ』(1939)レット・バトラー/クラーク・ゲーブル
1位に選ばれたのは『風と共に去りぬ』(1939)でクラーク・ゲーブル扮するレット・バトラーが、ヴィヴィアン・リー扮する妻スカーレット・オハラに向かって放った別れの台詞「Frankly, my dear, I don’t give adamn」(悪いが俺の知ったことじゃないね)だった。
現代ではありふれたようなセリフでも、本作が製作された1930年代にdamn という人を呪うような言葉を大ヒット映画で登場人物が発するのはご法度ともいえる時代のセリフで、米映画史に残るモニュメンタルな一言なのだ。
このリストには他にも米映画界の宝といえるような名作の数々から、ごく一般的な会話やジョークでも引き合いに出されるような有名セリフがずらり。映画ファンだったらこれらがどんな場面で言われたかを知っておくと、自慢できるかも?
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