2019 年より開催されて以来、この世の映画好事家を驚かせる作品を次々と上映してきた「奇想
天外映画祭」。昨年は上映作品の目玉である『ウィッカーマン final cut』がコロナ渦もなんのその、全回ソールドアウトの圧倒的ヒットを飛ばしたが、本年も2021 年 9 月 4 日(土)より新宿 K’s Cinema にて開催が決定した。

メインビジュアルは絵本作家・スズキコージの書き下ろし

映画史の闇の中から忽然とその名を表した選りすぐりの、怪作、珍作、奇作、迷作、異作が今年も目白押し。昨年は『ウィッカーマン final cut』などで好評を博したが、第3回目となる本年の注目作品は、『去年マリエンバートで』『ブルジョアジーの密かな愉しみ』のデルフィーヌ・セイリグが謎めいた優雅な伯爵夫人に扮するハリー・クーメル監督『赤い唇』。その類いまれな美貌とカリスマ性がスクリーンを赤く染める本作は、「血とバラ」以来の、最も芸術的な吸血鬼映画と当時の「NEW YORK TIMES」も絶賛したほど。今回が満を持しての日本初公開
となる。

画像: 『赤い唇』(1971) ©Films Sans Frontieres

『赤い唇』(1971) ©Films Sans Frontieres

その他、映像の魔術師ニコラス・ローグの衝撃のサイコスリラー『赤い影』、デヴィッド・リンチなどにも大きな影響を与えたことで知られる、怪奇幻想映画史に輝くカルトホラー『恐怖の足跡』、イギリスの代表的な監督4人が演出した5話から成るホラーアンソロジーの古典『デッド・オブ・ナイト』、ルイス・ブニュエル監督『銀河』、『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』の 2 作品。ブラジルの白熱の大地が生んだ狂気の作家グラウベル・ローシャが描いた壮大な伝説と神話の世界『アントニオ・ダス・モルテス』、『チャパクワ』のコンラッド・ルークスがヘルマン・ヘッセ原作で制作した『シッダールタ』、推理小説史の古典的名作『黄色の部屋の秘密』をマルセル・レルビエが監督したトーキー創世記のミステリー『黄色の部屋』、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ2大怪優の初共演作として名高い怪奇ホラー『黒猫』、映画史上初めて”幽霊”を登場させたクラシック・ホラー『呪いの家』、そして昨年大ヒットした『ウィッカーマン final cut』のアンコール上映、計 12 作品となる。

画像: 『ウイッカーマンfinal cut』©2019 CANAL+

『ウイッカーマンfinal cut』©2019 CANAL+

また、今回の奇想天外映画祭のビジュアルは、一昨年、NHK・E テレ日曜美術館でも特集され反響を呼んだ、異端の絵本作家スズキコージの書下ろし。『赤い唇』のデルフィーヌ・セイリグが中心に、本映画祭で上映される作品のキャラクターが、スズキの独特なタッチで、配置されている。

何かと心が休まらない昨今、劇場の暗闇で、怪しくも輝かしい魅力を放つこれらの作品群を是非堪能してみよう。

◆「奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Vol.3」開催概要◆
場所:新宿 K’s Cinema 新宿区新宿 3 丁目 35−13 SHOWAKAN ビル
日時:2021 年 9 月 4 日(土)~24 日(金)

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