おなじみヒーローたちの真似したくなる言葉
“価値の問題じゃない。大事なのは何を信じるか。私は愛を信じる”
『ワンダーウーマン』(2017)ワンダーウーマン
女性だけが暮らすアマゾン族の島で生まれ育ったプリンセス・ダイアナは、不時着した飛行機のパイロット、スティーブに世界の様子を聞き、彼と共に島を出て第一次世界大戦を終結させようと獅子奮迅の働きを見せる。
人間を愚かなものと断言し、彼らには守る価値などないとワンダーウーマンに共に人間を滅ぼそうと持ち掛ける軍神アレス。その言葉に対し、ワンダーウーマンが放った返答がこれ。彼女の心には人々を救うため自己犠牲を払った愛するスティーブの姿があったはず。
“真実が必要でない時がある。人間には何か違うものが必要な時が。信頼が報われる必要が”
『ダークナイト』(2008)バットマン
クリスチャン・ベイルがバットマンに扮しクリストファー・ノーランが監督した三部作の第2弾。カリスマ的なヴィラン、ジョーカー役のヒース・レジャーは撮影後に急逝したが、アカデミー賞の助演男優賞を受賞した。
高潔な検事ハービー・デントを闇に落とすことでゴッサム住民の希望を打ち砕こうとするジョーカーの企みを悟ったバットマン=ブルースは、自らが憎まれ役になることでそれを阻もうとする。その決意を表明した言葉。人々の希望を守るヒーローの選択も時に辛い。
“価値はある。お前にやり抜く強さがあればな”
『メン・イン・ブラック』(1997)エージェントK
NYPDの警官ジェームズは地球に侵入した異星人を監視する秘密組織“MIB(メン・イン・ブラック)”にスカウトされてエージェントJとなり、Kとコンビを組んで地球壊滅を目論む昆虫型エイリアンと対決することに。
メン・イン・ブラックになるテストに合格したジェームズ(J)は一切の過去を捨てることに悩むが、そんな彼に一晩考えるように促したK がかけた言葉。人類をエイリアンの脅威から守る陰の英雄になるかの意志が問われる。
“失礼、行かねばならない。また犯罪が起きている”
『ロボコップ』(1987)ロボコップ
近未来のデトロイトでは警察は民営化され巨大企業オムニ社が経営していた。殉職した警官マーフィはオムニ社によってサイボーグ警官ロボコップとして再生され、記憶を失ったまま犯罪者を次々取り締まっていくが……。
文面にするとかっこいいが、これは相棒のルイス巡査に『あなたマーフィね』と正体を見抜かれたときに、焦ったロボコップが咄嗟に真実を隠した言葉。それでもピンチの切り抜け方もかっこいいと思わせる名文句だ。
“力がなければ、責任は伴わない?それは違う”
『キック・アス』(2010)キック・アス
スーパーヒーローに憧れる平凡な高校生デイヴはコスチュームに身を包み自警ヒーロー“キック・アス”として街を守ろうとする。同業の“ ビッグ・ダディ”と“ヒット・ガール”父娘も参戦、地元マフィアとの死闘に突入する。
ヒットガールと共に敵に立ち向かう決意をしたキック・アスことデイヴ。これは『スパイダーマン』のベンおじさんの名セリフをひっくり返したもので、世界を良くする責任があるのは力のある者だけでなく、非力な者にもある、と言っている。
Photos by Getty Images
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