（上段左から）水﨑淳平総監督、アベル・ゴンゴラ監督、五十嵐祐貴監督、今石洋之監督、神山健治監督
（下段左から）ストームトルーパー、市川紗椰、垪和等監督、チェ・ウニョン監督、木村卓監督、大塚雅彦監督、ストームトルーパー
『The Duel』は大きな対立構造の外側での個人間の決闘を描く作品に
『The Duel』を手掛ける「神風動画」の水﨑淳平総監督は、「今までのスター・ウォーズはシスとジェダイ、反乱軍と帝国軍などの対立構造からドラマが作られていたと思います。そうした構造が行き届いていない時代か場所かは分かりませんが、個人間の理由でライトセーバーを手に取ることがあったら？という、スター・ウォーズ世界でも結構端のほうであったかもしれないことをテーマに作らさせていただきました」と作品の設定を説明した。
『村の花嫁』は、結婚式を通して、ある星の物語を描く
『メイドインアビス』などを手掛けた「キネマシトラス」の垪和等監督は、『村の花嫁』について「銀河には色んな星があって、色んな風習があります。（実際の）世界でもさまざまな風習がある“結婚式”を通して、色んな星に色んな事があるよということを描きたいと思いました」と温かな言葉で作品のテーマを語った。
『赤霧』はジェダイと王女のラブストーリー、『TO-B1』はドロイドの成長物語
「サイエンスSARU」は今回『赤霧』と『TO-B1』の2本を手掛ける。
プロデューサーも兼任するチェ・ウニョン監督は『赤霧』について、「一人のジェダイとプリンセスのラブストーリーなんですが、儚い物語です。ふたりのロードムービーになっています」と同作がラブストーリーになることを明かした。
『T0-B1』を手掛けるアベル・ゴンゴラ監督は、「小さなドロイドが主人公です。自分なりの夢を持っているんですが、より大きなもののために自分の夢を諦めて、そして成長していく物語になっています。」と語った。
『のらうさロップと緋桜お蝶』は、家族愛的な情を描く作品に
『のらうさロップと緋桜お蝶』が初監督作となる「ジェノスタジオ」の五十嵐祐貴監督は「エピソード３と４の間ぐらいの設定です。日本にも似ているような自然を愛する人たちが住む惑星・タオで帝国の前哨基地が作られていて、現地の人々との対立があるんです。そこに住んでいる任侠的な稼業を営む男の娘・お蝶と、奴隷として連れてこられた孤児の2人が出会い、血はつながっていないけど家族のような情が芽生えていく話になっています」と説明。ちなみにロップはうさぎのような人間型種族で、コミックに出てくるジャクソンというキャラクターの種族の近縁種的なキャラクターとのこと。市川もこれに反応しており、五十嵐監督ともどもスター・ウォーズマニアぶりがうかがえた。
『タトウィーン・ラプソディ』はロックバンドを描く青春物語
『タトウィーン・ラプソディ』が初監督作であり、スタジオコロリドとの仕事も初という木村卓監督は、「デフォルメされたキャラクターたちで描く、ロックバンドの物語です。アクション満載で豪華なライブシーンもあるので楽しんでください。生い立ちや立場に縛られず、自分たちがやりたいことをやりぬこうというメッセージを込めました」と作品を紹介した。
『ツインズ』はEP9より後の時代を、『エルダー』はEP1より前の時代を描く
トリガーも『ツインズ』『エルダー』と今回２作を手掛ける。
今石洋之監督は『プロメア』のスタッフたちともに今回『ツインズ』を手掛けた。「世界観的にはエピソード9より未来の話です。宇宙のどこかにいた帝国軍の残党が、双子の暗黒卿を生み出して再起を図ろうとするところから始まる物語です。」と映画よりも未来を描いた作品であることを明かした。
中学の時にエピソード4と出会い、高校のときにはスター・ウォーズを意識した人形アニメを作ったと話す大塚雅彦監督は、『エルダー』について「エピソード１より前の時代を舞台にしました。ジェダイ・マスターとパダワンが辺境の地で不思議な老人と出会う物語です。この作品をきっかけにスター・ウォーズに興味を持ってもらえる作品になるよう心掛けました」と語った。
『九人目のジェダイ』はライトセーバーとジェダイの再生の物語
『攻殻機動隊』シリーズなどの神山健治監督が手掛ける『九人目のジェダイ』もエピソード9より後の時代を設定しており、「銀河系はあの後平和になったのか？という所から考えました。スター・ウォーズの魅力はライトセーバーとジェダイの存在だと思っていたので、改めてそれらがどうなったんだろうかというところから発想しました。ジェダイとライトセーバーの再生の物語です。」と説明。
続けて、「ルーク・スカイウォーカーという名も無き青年が大海原に旅立ち冒険を繰り広げるのが魅力の原点だと思っていたので、それをもう一度別のキャラクターで描けたら面白いんじゃないかと思いました。主人公が銀河へと旅立つ冒険譚として描けたらいいなと思っておりました」とある種原点回帰的な物語になることを明かした。
また、13歳のときにスター・ウォーズと出会って、自分で作れる人になりたいと思っていたとのことで、実際に作れるようになった喜びも語っていた。
監督たちの個性があふれた『スターウォーズ：ビジョンズ』は9月22日配信開始
『スター・ウォーズ：ビジョンズ』
ディズニープラスにて9月22日（水）より独占配信開始
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