今回展開されるのは、『CURE キュア』(1997)、『回路』(2001)、『蛇の道』(1998)、『蜘蛛の瞳』(1998)から、脳裏に焼き付く印象的なシーンやモチーフにした計8型のTシャツ。それぞれ白と黒の2色で展開される。
TORCH TORCH/ 黒沢 清 アパレルコレクション
発売日︓2021年7月27日(火)
価格︓各4,950円(税込)
発売場所︓豆魚雷本店、豆魚雷高円寺店ほか(12:00より発売)
ラインナップ︓Tシャツ全8型(それぞれバニラホワイト、ブラックの2カラー展開)
S~XXL/5サイズ展開 素材︓COTTON100% 5.6oz
『CURE キュア』拳銃と指 T-Shirt
拳銃と指の部分にシルクスクリーンでラバーインクを二層敷き、上から高精細インクジェットプリントを重ねることで、独特な光沢感を演出。間宮の指が描く「X」の文字は、グロスインクでシルクスクリーンプリント。
『CURE キュア』シャワーヘッド T-Shirt
「CURE キュア」のアイコンと言える、シャワーヘッドに括られた猿のミイラがモチーフ。グレーのインクの上にシルバーの掠れ箔をさりげなく重ね、シンプルでほどよいアクセントの効いた、飽きの来ない一着。
『CURE キュア』蓄音機 T-Shirt
廃墟の病院、高部が最後に辿り着く部屋で、呪文のような声を発する蓄音機。印象に残るこのシーンを、シルクスクリーンとインクジェットを重ねたレイヤープリントで表現。蓄音機の部分のみに二層のラバーインクを敷くことで、異なるツヤ感を演出。
『回路』赤いスカートの女 T-Shirt
その後に続く衝撃的なシーンもあいまって、鮮烈な印象を残す「赤いスカートの女」。そのスカートと、全体を縁どる赤いテープにのみラバーインクを二層敷き。自然光の下で微妙に表情を変える立体的な質感と、エッジの効いた構図がインパクト大。
『回路』開かずの扉 T-Shirt
「回路」を象徴する赤いテープがモチーフ。テープ部分にはラバーインクを二層重ね、ニュアンスある光沢感を実現。背景の繊細なグラデーションと、レイヤープリントの立体感のコントラストが引き立つ、モダンでスタイリッシュな一着。
『回路』暗い部屋 T-Shirt
同僚の部屋で目撃する、不可解な現象──。人影のような染み部分は、レイヤープリントで存在感と違和感をさりげなく主張。室内の陰影は高精細インクジェットプリントで表現。映画の印象そのままながら、スタンダードな色合いは季節を選ばずデイリーユースに最適。
『蛇の道』T-Shirt
劇中もっとも印象に残るシーンをモチーフにした、衝撃的なデザイン。ビデオデッキとTVは鉛筆画の描き下ろし。“あの”VTR冒頭を映し出すモニターは、ラバーインクを一層敷き込んだレイヤープリント。ブラウン管から放たれる、無機質な光がクール。
『蜘蛛の瞳』T-Shirt
逆光に浮かび上がる人型のもの、それは──。人型部分にのみラバーインクを二層敷き、立体感のあるレイヤープリント仕上げ。西日をリアルに感じられるようなグラフィックが美しい。映画の空気をアパレルというフォーマットで表現した、野心的なアイテム。
また、全モデルに黒沢清監督によるサインを印字したネームタグが付く。黒沢監督ファンは必見だ。
各作品あらすじ
『CURE キュア』(1997)
胸元を刃物でX字に切り刻むという、残忍な手口の連続殺人事件が発生する。それぞれの犯人はその場ですぐに逮捕されるが、動機はなく、その手口以外の共通点は見当たらなかった。事件に疑問を抱いた刑事・高部は、友人の心理学者・佐久間の助けを借りながら、それぞれの事件を関連づけて捜査を始める。そして、記憶喪失の放浪者・間宮の存在が一連の事件の捜査上に浮かび上がる。しかし、やがて事態は思わぬ方向へと進んでいく……。
©KADOKAWA 1997
『回路』(2001)
すべては、そのサイトから始まった。大学生・亮介のパソコンに浮かぶ謎のメッセージ。OL・ミチの同僚が遂げた謎の自殺。ごく普通に暮らしていた彼らの生活に、異変は静かに忍び寄っていた。一人、また一人と人間が消えていき、次第に廃墟となっていく街。やがて亮介とミチは出会い、迫り来る恐怖に挑むのだが……。カンヌ国際映画祭(01年)国際批評家連盟賞受賞作。
©KADOKAWA NHI 2001
『蛇の道』(1998)
娘を殺された宮下は、謎の男・新島の協力を得て復讐を実現しようとしていた。組織の幹部を次々に拉致し、拷問まがいのやり方で真相に迫る宮下。幹部達は保身のために罪を擦り付けあい、醜い争いを繰り広げる。娘を殺したのは誰なのか︖ そして新島の本当の狙いとは︖
©KADOKAWA 1998
『蜘蛛の瞳』(1998)
復讐を果たし、生きる目的を失っていた新島は、かつての同級生・岩松に殺しのビジネスを持ちかけられる。殺人の深みにはまっていく新島は、ある日、組織の上部・依田から岩松の監視を命令される。岩松を裏切る行為に、嫌悪感を抱く新島だが……。
©KADOKAWA 1998