少年の気を引くための嘘が、少女を危険な立場に追い込んでいく
『愛のように感じた』はブルクッリン郊外を舞台に、14歳の少女・ライラが経験する苦い恋の物語。本作は、ライラ役をつとめたジーナ・ピエルサンティをはじめ、ヒットマン監督が現地で直接スカウトした俳優が多く出演している。
今回公開された本予告に収められたのは、ライラが友人・キアラとその彼氏をうつろな表情で眺めている様子。そして、ライラがサミーに一目で心を奪われる瞬間。その後、サミーの気をひくためについた嘘によって、ライラが危険な立場に追い込まれて行く姿が描かれる。
『愛のように感じた』は8月14日より東京のシアター・イメージフォーラムでロードショー。その他、8月下旬以降に京都の出町座ほか全国で順次公開される。なお最新作の「17歳の瞳に映る世界」は7月16日より全国で公開中。
【エリザ・ヒットマン監督プロフィール】
エリザ・ヒットマンは、ブルックリンのフラットブッシュで生まれ、人類学者の父とソーシャルワーカーの母のもと育つ。ブルックリンのエドワード・R・マロー高校に通い、演劇好きに。2001 年にインディアナ大学を卒業し、演劇とドラマの学士号を取得したが、その後、美術と映画を学び、2010 年にカリフォルニア芸術大学の映画/ビデオ学部で修士号を取得した。カリフォルニア芸術大学在学中に、パートナーのスコット・カミングスと出会い、 2015 年に息子を出産した。
⻑編映画では、一貫して 10 代のセクシュアリティを主観的かつ詩的に切り取り、内面化された感情を探求している。一方で、ドキュメンタリー的手法とも一線を画し、スロモーションやクローズアップを多用し、感情の解放をもたらすことに重点を置いている。
初の⻑編映画『愛のように感じた』では 14 歳の少女の性の目覚め、2作目の『ブルックリンの片隅で』では自らの性的指向を受け入れられない 19 歳の⻘年、3 作目の 『17歳の瞳に映る世界』では、望まない妊娠をしてしまった17 歳の少女を描いている。⻑編全てが、サンダンス映画祭で高く評価され、2020 年に第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した。
『愛のように感じた』は8月14日公開
【STORY】
夏の日差しが降り注ぐブルックリン郊外。まだあどけなさの残る14歳のライラは、経験豊富な親友のキアラとそのボーイフレンドのパトリックと共にビーチに遊びに出かける。終始体を寄せ合うキアラとパトリック。そんな二人の様子をライラは浮かない顔で見つめている。するとそこへ、地元の大学生サミーが通りかかる。ライラはタトゥーの入った年上のサミーに一目で心を奪われる。サミーが「誰とでも寝る男」だと知ったライラは、あらゆる口実を作ってサミーに近づこうとする。ところが、背伸びして嘘を重ねるうち、ライラは思いもしなかった状況に陥っていく…。
【作品情報】
監督・脚本:エリザ・ヒットマン
プロデューサー:エリザ・ヒットマン、シュリハリ・サテ、ローラ・ワグナー
エグゼグティブ・プロデューサー:タイラー・ブロディ、ハンター・グレー、ジル・ホランド
撮影:ショーン・ポーター
美術:ジェームズ・ボクサー
衣裳デザイナー:サラ・マロリーノ
サウンドデザイナー:ネイサン・ライル
編集:スコット・カミングス、カルロス・マルケス・マーセット
出演:ジーナ・ピエルサンティ、ジオヴァーナ・サリメニ、ロナン・ルビンスタイン
ジェシー・コルダスコ、ニコラス・ローゼン、 ケイス・プライム
2013年/アメリカ/82分
配給:イーニッド・フィルム
配給協力:グッチーズ・フリースクール
©2013 IFLL MOVIE LLC