『スーサイド・スクワッド』(2016)のおさらい
原作は本作と同じコミック。ヴィランたちが減刑と引き換えに危険な任務に挑むという設定も同じだが、監督は『フューリー』(2014)のデヴィッド・エアーで、コメディ要素は少なく、シリアスなタッチ。ジャレッド・レトがジョーカーを演じ、ハーレイ・クインの誕生も描かれる。本作との共通キャラは4人。チームを組むアマンダ・ウォーラー長官と、ハーレイ・クイン、リック・フラッグ、キャプテン・ブーメランを本作と同じ俳優が演じた。
イントロダクション
DCコミックの極悪ヴィランたちが大暴れする、過激なうえに大爆笑間違いなしの痛快アクション大作が登場。2016年の映画『スーサイド・スクワッド』と共通の登場人物はいるが、本作はその続編ではなく、リブートでもなく、〝同じ原作コミックを別の監督が映画化した新作〞という位置づけ。
その監督は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン。この監督が、ユニーク過ぎるヴィランたちの暴走を描くのだから、面白くないわけがない。ガン監督は、C級の冴えない悪役たちが活躍するという原作の魅力に立ち戻り、イケてないヴィランを新たに10人以上もピックアップ。さらに60年代の戦争映画の臨場感を目指して、あえてCGによる特殊効果を極力抑え、カメラでの撮影にこだわった。その迫力のアクション映像にも注目だ。
今回、ハーレイ・クインら極悪ヴィランたちによる秘密工作チーム〝ザ・スーサイド・スクワッド〞に与えられたミッションは、南米の島国にある極秘人体実験施設を破壊すること。この国で軍事クーデターが起き、その首謀者がこの施設に隠された〝ある秘密〞を手に入れようとしていたのだ。ハーレイたちはそれを阻止するため、現地へ向かう。
ストーリー
“極”悪党たちが世界を救う?
死亡率最悪の刑務所「ベル・レーヴ」に収容されている、ハーレイ・クインら究極の悪党=“極”悪党たち。減刑と引き換えに政府が彼らに課したのは、世界の脅威となる極秘計画の阻止。命令に背いても作戦が失敗しても即死という状況の中、悪党の寄せ集め「スーサイド・スクワッド」が成功率ほぼゼロの自殺級ミッションに挑む。
チェックポイントはここ!
ポイント1.監督も脚本もジェームズ・ガン!
妻に捨てられたダメな中年男がスーパーヒーローになろうとする『スーパー! 』(2010)や、刑務所から脱走したお尋ね者たちが活躍する『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014、2017)など、はみ出し者たちを描いてきたジェームズ・ガンが脚本と監督を担当。ユニークすぎるヴィランたちを描く本作には、まさに適任。
ポイント2.マニア感涙!C級ヴィランが10名以上!
他のアメコミ映画と少々違うのは、有名キャラではなく、マイナーなキャラが登場すること。T.D.K. のみオリジナルで、他の新キャラはすべてガン監督がDC コミックから選択。サメ人間のようなキング・シャーク、全身カラフルな水玉模様のタイツスーツのポルカドットマン、頭部から何かが突き出たシンカーなど外見もインパクト大。
ポイント3.スタローンも参戦!ガン映画の常連が集結!
『ガーディアンズ~』の面々が大集結。ヨンドゥ役のマイケル・ルーカー、ヨンドゥの部下役を演じた監督の弟ショーン・ガン、そしてヨンドゥの元戦友役のシルヴェスター・スタローンもヴィラン役で出演。監督の『スリザー』(2006)、『スーパー! 』に出演し『ガーディアンズ~』で声の出演をした常連ネイサン・フィリオンも参加。
ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結
2021年8月13日(金)公開
アメリカ/2021/2時間12分/ワーナー・ブラザース映画
監督:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ピーター・キャパルディ、シルヴェスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス
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