DC映画とマーベル映画の違いとは? キャラクターの選び方は?『ザ・スーサイド・スクワッド “ 極”悪党、集結』のメガホンをとったジェームズ・ガン監督のインタビューをお届けします!

“この映画のエンジンは泥棒/戦争映画だ”

Photo by Vera Anderson/WireImage

ジェームズ・ガン監督 プロフィール

1970年8月5日生まれ。アメリカ・ミズーリ州出身。監督デビューはトロマ・エンターテインメント在籍時代の『トロメオ&ジュリエット』(1996)。代表作に『スリザー』(2006)、『スーパー!』(2010)、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなど。

── 新しいキャラクターたちとの仕事はどうでしたか?

「ジョン・シナは嫌な奴からほど遠いけど、ピースメイカーはかなり嫌な奴なんだ(笑)。僕がやりたいことの一つは、ある役者を使って、人々が普段(その人に対して)見ないものを見せること。彼は映画の中でとても可笑しい。そしてダークで短気なんだ」

── ハーレイ・クイン役のマーゴットはどうでしたか?

「僕はポール・ディニのバージョンのハーレイ・クインの大ファンなんだ。僕は彼女がそのバージョンのハーレイをやることに乗っていることを確認したかった。実際、彼女はそうだった。それで、僕らは一緒に仕事をして素晴らしい時を過ごしたんだ。彼女は僕の人生で一緒に仕事をした中で最高の役者じゃないかと思う。本当に素晴らしいよ」

── 「スーサイド・スクワッド」の(コミックにおける)神話は知っていましたか?

「僕は「スーサイド・スクワッド」のすべてのバージョンの大ファンなんだ。特に超極悪人たちを戦争という状況に置いた80年代後半と90年代のジョン・オストランダーのオリジナルのバージョンのね。本作にインスピレーションを与えたのは、基本的に彼のバージョンだと思う。この映画はほとんど(コミックでの)オリジナル・ストーリーの続編みたいな感じなんだ。」

── キャラクターについて、DCの中でもかなり辺鄙なところに行きましたね。

「ほとんどランダムにキャラクターを選び、彼らを一緒に放り込んでみてどういうことになるか試した。それぞれが全く違うジャンルの映画からやってきたと思えるようにしたかったんだ。そして彼らに独特のルックスを与えたかった。ポルカドットマンは色鮮やかでけばけばしく、のろまな兵士。ピースメイカーは、1970年代のテレビ番組のキャラクターのように見える。

ラット・キャッチャー2はとてもゴスで気味の悪いルックス。ブラッドスポートは、かなりタフでクールな現代のスーパーヒーローだ」

── キング・シャークはどうですか?

「彼は人を食べるのが好きなんだ。彼はこの世界の他のクリーチャーたちと、あるとしてもほんの少ししかつながりがない。僕が描いているのは、つながりを必要としているけど、つながりをほとんど持っていない人々なんだ。

そして、そういうつながりをどこで見つけることができて、どこで見つけられないか、ということだ。彼は一部が魚なんだ。彼にとっては大変なことだ。でも彼は一部が人間でもある。それが彼が映画全体で苦しんでいることなんだよ」

── DC映画とマーベル映画には何か違いがあると思いますか?

「最小限だけど、いくらか違いがあるよ。それぞれの映画単位はもっと違いがあるね。今作の最も大きな違いはR指定だということ。これまでに僕が作った映画より、もっと先鋭的だよ」

── R指定であることで、あなたの自由も増えましたか?

「いくらかは「自由」だね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の時もとても自由だと感じていたよ。でも、僕は家族のための映画を書いていたんだ。『ザ・スーサイド〜』は少し年上の子供たちや大人のためのものだと思う。「僕は誰に語っているのか?僕の観客は誰なのか?」ということだね」

画像: “この映画のエンジンは泥棒/戦争映画だ”

── あなたの作品は明るいタッチで知られています。今作にはどれくらいユーモアを入れ込みましたか?

「自分のことをコメディのライターだと思ったことは一度もないんだ。書いている時に自分を笑わせるだけ。だから可笑しいんだ(笑)。でも、それが中心だと思ったことはないよ。『ガーディアンズ〜』のエンジンは家族ドラマだと思う。そして、この映画のエンジンは泥棒/戦争映画だ。『戦略大作戦』(1970)や『特攻大作戦』(1967)などのようなね。

そういう楽しい感じが、この映画を楽しいものにしているんだと思うよ。でも他のDC映画よりも、ある意味ダークだとも思う。エモーショナルな豊かさや質感があるからかな。かなり極端なんだ」

Lindsay Siu for Art Streiber/Warner Bros. © 2021 WBEI TM & © DC

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