何かがおかしい…時間が異常なスピードで加速し、急速に体が老いていく…!
『シックス・センス』(1999)『スプリット』(2016)など数々の恐怖とスリルを満載した映画を生み出してきたM・ナイト・シャマラン監督待望の新作がこの夏、日本でも公開。
秘境のビーチにやってきたある一家。美しい景観を楽しんでいたが、やがて奇妙なことが起こり始める。砂に埋もれた大量のスマートフォンが発見され、海から流れ着き異常なスピードで腐敗が進む死体、子供たちはありえない速度で体が成長してしまう……このビーチは何かがおかしい!
謎を解かなければ脱出不可能という恐怖のビーチとは、一体何なのか? 閉じ込められた人々の運命は? 楽しいはずの休暇が絶望に転じていく謎めいたストーリーを、特異な世界を描くことで手腕を発揮するシャマラン監督がスリリングに描く本作。
出演は『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)のガエル・ガルシア・ベルナルはじめ、『ファントム・スレッド』(2017)のヴィッキー・クリープス、『ジュディ 虹の彼方に』(2019)のルーファス・シーウェルら実力派にまじって、『ジョジョ・ラビット』(2019)のトーマシン・マッケンジー、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のアレックス・ウルフ、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)のエリザ・スカンレンらフレッシュな顔ぶれも。彼らがたどりつくビーチの驚くべき真相にも注目したい!
ポイント1
本作の原案となったのはピエール・オスカル・レヴィとフレデリック・ペーターズによる2010年のグラフィック・ノベル『Sandcastle』。砂浜で時間にまつわるミステリアスな事件が起きる話ということだが、脚本化したシャマランはそれをどうアレンジしたか気になる。
ポイント2
本作のロケはドミニカ共和国で行われ、2020年9月下旬に撮影スタートし、11月中旬に終了した。ということはまさにコロナ禍の真っ最中。「意識していなかったが、この映画はまさに現在の世界の状況を反映する内容になった」とシャマランは言っているとか。
オールド
2021年8月27日(金)公開
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス
配給:東宝東和
© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
シャマラン・ワールドを堪能できるベスト5本
『シックス・センス』(1999)
多くの子供たちを支えてきた小児精神科医マルコムは『死んだ人が見える』と怯えるコール少年と出会う。そのため母親ともすれ違うコールは異端児扱いされていたのだ。やがてマルコムは驚愕の事実を知ることに。
『アンブレイカブル』(2000)
乗客131名が死亡する列車事故が発生。だが乗客の一人デヴィッドはかすり傷一つ負わず生還した。そんな彼の元にイライジャという人物から手紙が届く。イライジャは些細なことで骨折する難病の持ち主だった……
『サイン』(2002)
妻が事故死してから信仰を捨てた元牧師グラハムは、元野球選手の弟、2人の子供と農作業をして穏やかに暮らしていたが、そんな家族の周囲で不思議なことが起き始める。それは何かの兆候(サイン)なのだろうか?
『ヴィレッジ』(2004)
アメリカの深い森に囲まれたある小さな村では数十人が自給自足で暮らしていた。そこには古くからの掟があり、誰も決して森に入ってはいけないというものだった。森には恐ろしい怪物がいるというのだが……
『スプリット』(2016)
女子高生ケイシーは、友人のクレア、マルシアと共に何者かに誘拐監禁されてしまった。姿を見せた誘拐犯は現れるたびに人格が変わり、ケイシーは彼が多重人格者だと気づく。果たして3人は逃げ出すことができるのか。
Photos by Getty Images