ブラック・ウィドウ&ホークアイ、派手さはないが輝いていた活躍
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のヒーローといえば、キャプテン・アメリカやアイアンマン、スパイダーマン等、強靭なパワーや頭脳等、特殊能力を武器に悪と戦うヒーロー達を思い浮かべるだろう。だが、MCUで活躍をするヒーローはそうした超人的なキャラクターばかりではない。派手な特殊能力はなくとも、個性がぶつかり合う最強のヒーローチーム”アベンジャーズ”には欠かせない“屋台骨”ともいえるブラック・ウィドウやホークアイのようなキャラクターもいる。
ブラック・ウィドウやホークアイは、それぞれ対人戦闘技術や弓術のスペシャリスト。しかし、鋼鉄の高性能スーツを纏った大富豪や、超人的なパワーと正義感を持つ兵士、雷を扱うムキムキの神様、キレると手が付けられない天才博士といった、超個性的なヒーローたちが勢ぞろいしたアベンジャーズの中では目立ちにくい存在でもある。しかしそんな個性的なヒーローたちの中においても、ブラック・ウィドウやホークアイの活躍は輝いていたのだ。
まず、ブラック・ウィドウは、アベンジャーズ結成に多大に貢献している。アイアンマン=トニー・スタークがアベンジャーズメンバーとしてふさわしいかどうかの内偵任務や、暴走すると手が付けられないハルク=ブルース・バナーの説得など重要任務を遂行。そして、唯一興奮状態のハルクをなだめられる存在としてもアベンジャーズには必要不可欠だった。ときにはキャプテン・アメリカのバディ的に行動することも。また、彼女にとっての「家族」でもあるアベンジャーズ、そして世界を守るために文字通り体を張り続けたキャラクターでもあることは記憶に新しい。
ホークアイは『アベンジャーズ』ではロキの杖にあるマインドストーンの能力によって、洗脳を受けてしまうも、彼一人で空飛ぶ要塞ヘリキャリアに大損害を与えるなど、戦闘スキルの高さはピカイチ。
洗脳が解けた後はその戦闘技術をもってアベンジャーズの一員として大活躍。ニューヨークでの決戦時には高層ビルの上から戦況を即座に把握し、敵を撃ち落としながら的確な指示や味方の援護を行い、存在感を見せつけた。
ブラック・ウィドウやホークアイは、他のヒーローに比べて派手で特殊な能力はない。しかし、個性がぶつかる“アベンジャーズ”でも、彼らにしかできない力を発揮する必要不可欠な存在なのだ。2人の存在なくして、今のアベンジャーズは存在しなかっただろう。
新ヒーロー シャン・チーもMCUには不可欠な存在に?
そんなブラック・ウィドウや、ホークアイに負けない存在感を今後発揮してくれそうなのが、その登場が待たれる新ヒーロー“シャン・チー”だ。2人と同様に特殊なパワーこそないが、彼は武術のスペシャリスト。
幼いころから父シュー・ウェンウーの元、謎の組織テン・リングスから武術を叩き込まれるも、自らの力を封印したシャン・チー。普通の一般人として、アメリカ・サンフランシスコでの生活を送っていた。「二度と戦わない」……そう決意した彼が再び脅威と向き合い、葛藤しながらも“本当の強さ”に目覚めていくこととなる。
彼のヒーローとしての目覚めも気になるところだが、ドクター・ストレンジやスパイダーマンなど今後のMCUを引っ張っていくであろうキャラクター達とどう関わるのかも興味深い点。アベンジャーズにブラック・ウィドウやホークアイの力が必要だったように、きっと彼もMCUに不可欠な存在となるのは間違いない。彼のオリジンともいえる本作は、今後のMCUを占う上でも見逃せなさそうだ。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は9月3日より全国公開!
【STORY】
マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生。悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓った男、シャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか?自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメント。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』9月3日(金) 全国公開
■原題:Shang-Chi and theLegend of the Ten Rings
■全米公開:2021年9月3日
■監督:デスティン・ダニエル・クレットン
■出演:シム・リウ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨー
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2021
『アベンジャーズ』 ディズニープラスで配信中 ©2012 MARVEL