1965年に小説家フランク・ハーバートが書いたSF小説『デューン/砂の惑星』を『メッセージ』や『ブレードランナー 2046』を手掛けたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督×ティモシー・シャラメという豪華タッグで制作された壮大なスペクタクル・アドベンチャーの本作の魅力を紹介します!

ティモシー・シャラメの新たな魅力が詰まったSF大作を大スクリーンで!

数千年後の未来を舞台に、激動の運命に翻弄される主人公の青年ポール・アトレイデスを演じるのは『君の名前で僕を呼んで』で一躍人気を博したティモシー・シャラメ。
ティモシーの大ファンである筆者は、まず本作の主演が決まったというニュースを目にした瞬間に“きっとIMAX®で上映されるに違いない!”と、勝手に想像して公開をずっと楽しみにしていた。
なぜなら、彼は『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたものの、その後は『レディ・バード』や『ビューティフル・ボーイ』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など大作というよりは話題作だけど規模的にはそこまで大きなスクリーンで上映されるものではない作品への出演が続いていたからだ。

どうしても巨大なスクリーンに映るティモシーの姿を見たいという思いで、2019年には釜山国際映画祭まで行ってNetflix映画『キング』のワールド・プレミア上映を鑑賞したぐらいである。そんなわけで“『DUNE/デューン 砂の惑星』をIMAX®で観るまでは死ねない!!”とコロナ禍の感染対策を徹底して乗り切りながら、ようやく試写室で鑑賞する日を無事に迎えた。

画像: ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデス

ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデス

155分間ドップリと砂の惑星に滞在したあと、わたしはまずドゥニ監督に感謝した。ティモシーの憂いのある凛々しい表情や美しい立ち姿、これまでにないアクションシーンなど、彼の他の出演作では見たことのないものが沢山映っていて、ポールというキャラクターが予想以上にとても魅力的に感じられたことが嬉しかったからだ。もちろんストーリーが面白いのは言うまでもなく、ドゥニ監督が原作を愛し、忠実に映像化されていることも素晴らしい。だからこそこの壮大なスペクタクル・アドベンチャーに何の違和感もなく引き込まれたのである。

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『キング』のときはイングランド王のヘンリー五世を演じ、国王として成長していく姿を演じたティモシーだが、本作ではサディスティックで見た目もヤバい男爵(ステラン・スカルスガルド)率いるハルコンネン家と宇宙皇帝から命を狙われ、更に砂漠の中に棲む巨大なサンドワームという砂虫からも逃げなければいけない状況の中で成長する主人公という役柄。

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間違いなくこれまでの出演作の中で最もハードな展開が予想され、“あんな細い体で恐ろしい敵を相手にして大丈夫なのか?”と心配していたところ、アクションシーンでは軽やかな身のこなしで素早く敵を倒し、母親のレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)から教えられた“声(ボイス)”という特殊な発声で他者を意のままにコントロールできる技を使うなど、“さすが名家アトレイデス家の跡取り!カッコいいね!”と拍手をしたいシーンの連続で、ポールになら宇宙の未来を託したいと思えるほど頼もしかった。

画像3: ティモシー・シャラメの新たな魅力が詰まったSF大作を大スクリーンで!
画像: 教母モヒアム(シャーロット・ランプリング)に試されるポール

教母モヒアム(シャーロット・ランプリング)に試されるポール

画像: “声(ボイス)”だけじゃなく“未来が視える”能力も持っているポール

“声(ボイス)”だけじゃなく“未来が視える”能力も持っているポール

もちろんポールだけじゃなく、剣の名手でポールの良き理解者であるダンカン(ジェイソン・モモア)や、ポールの夢の中に現れる戦士チャニ(ゼンデイヤ)、ポールの父親レト公爵(オスカー・アイザック)、レトの腹心で剣術使いのガーニイ(ジョシュ・ブローリン)、レトの側近のひとりでドクターのユエ(チャン・チェン)など個性的なキャラクター達の出演シーンも見どころ満載。

画像: 左からレトの腹心で剣術使いのガーニイ(ジョシュ・ブローリン)、ポールの父親レト公爵(オスカー・アイザック)、公爵家に仕えるスフィル(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)

左からレトの腹心で剣術使いのガーニイ(ジョシュ・ブローリン)、ポールの父親レト公爵(オスカー・アイザック)、公爵家に仕えるスフィル(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)

画像: ポールの母親レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)

ポールの母親レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)

画像: 剣の名手でポールの良き理解者であるダンカン(ジェイソン・モモア)

剣の名手でポールの良き理解者であるダンカン(ジェイソン・モモア)

画像: ポールの夢の中に現れる戦士チャニ(ゼンデイヤ)

ポールの夢の中に現れる戦士チャニ(ゼンデイヤ)

豪華なキャスト陣が見せる見事な芝居は、リアルに作り込まれた世界観からも大きな影響を受けていると言える。例えば、CG撮影をなるべく使用せずに巨大なセットを建てたり、ヨルダンの砂漠でロケを行ったりと、どのシーンからもドゥニ監督の妥協を許さない姿勢が伺えるのだ。きっと“こういう『DUNE/デューン 砂の惑星』が見たかった!”と原作ファンも大満足することだろう。そしてティモシーファンはもちろん、初めて本作でティモシーの芝居に触れた人もきっと彼の虜になってしまうはず。

画像4: ティモシー・シャラメの新たな魅力が詰まったSF大作を大スクリーンで!
画像5: ティモシー・シャラメの新たな魅力が詰まったSF大作を大スクリーンで!

待ちに待った『DUNE/デューン 砂の惑星』のIMAX®上映の予約も済ませ、あとは大ヒットを願うばかり。是非このコラムを読んでくださったあなたにも、大きなスクリーンで『DUNE/デューン 砂の惑星』の世界に没入してもらい、極上の映画体験を味わって頂きたい。

 (文/奥村百恵)

画像6: ティモシー・シャラメの新たな魅力が詰まったSF大作を大スクリーンで!

【ストーリー】
時は10191年。宇宙帝国の皇帝からの命令で、アトレイデス一族は<砂の惑星デューン>へと移住する。ところがそれはワナで、今までデューンを治めてきた邪悪なハルコンネン家と皇帝が手を結び、民衆から愛され勢力を広げつつあるアトレイデス家を一気に滅亡させようとしていたのだ。恐ろしい陰謀によって父を殺された青年ポールは、一夜にして全宇宙から命を狙われる存在になってしまう。“未来が視える”能力を持つポールは、巨大なサンドワームが襲い来るその星で全宇宙のために立ち上がるが…。

『DUNE/デューン 砂の惑星』
10月15(金)全国公開
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ロス ジョン・スペイツ ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:「デューン/砂の惑星」フランク・ハーバート著(ハヤカワ文庫刊)
出演:ティモシー・シャラメ レベッカ・ファーガソン オスカー・アイザック
ジョシュ・ブローリン ステラン・スカルスガルド ゼンデイヤ
シャーロット・ランプリング ジェイソン・モモア ハビエル・バルデムほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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画像: 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』日本版本予告 2021年10月15日(金)全国公開 youtu.be

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』日本版本予告 2021年10月15日(金)全国公開

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