『ドーナツキング』
<11/12(金)全国順次公開/配給:ツイン>
誰もが大好きなドーナツの誰も知らない驚きの真実が明かされる本作。SXSW映画祭2020では<審査員特別賞>を受賞し絶賛で迎えられた注目の女性監督アリス・グーの長編デビュー作だ。
米カリフォルニア州に住む人々の朝の定番は「ドーナツ2個と1杯のコーヒー」。そんなアメリカ人が愛してやまないドーナツ店の経営を始めて資産2千万ドル(日本円で約22億円)をも所有する“ドーナツ王”となったカンボジア人男性がいた。
誰もがうらやむアメリカンドリームを掴んだ彼は、なぜアメリカに渡り、いかにして現在も脈々と継がれるドーナツ店経営に至ったのか。誰もが大好きなドーナツにまつわる、誰も知らない驚愕の真実が明かされる。全米の〝ドーナツ王“がみせる笑顔だけでは終わらない、スイート&ビターなとびきりのドーナツタイムをご堪能あれ。
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『劇場版「きのう何食べた?』
<11/3(水・祝)全国公開/配給:東宝>
よしながふみの漫画を原作に、小さな法律事務所で働く弁護士・筧史朗(西島秀俊)、同居する恋人の美容師・矢吹賢二(内野聖陽)ふたりの暮らしを日々の食を通じて描くドラマシリーズの劇場版。
史朗と賢二のふたりにとって一緒にとる夕食の時間が日々の大切なひとときとなっている。ある日、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼントとして京都旅行に行くことに。賢二は京都を満喫していたが、道中に史朗からショックな話を切り出されてしまう。この京都旅行をきっかけに、2人はお互いの心の内を明かすことができなくなってしまうが・・・・・・。
劇中には、「キャラメルリンゴのトースト」「なんちゃってローストビーフ」など名前を聞くだけでよだれが出そうな料理から、「ブリ大根」など心がほっとするような温かみにあふれた料理まで多数の料理が登場。心もお腹もいっぱいにしてみては。
(C)2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会 (C)よしながふみ/講談社
『花椒(ホアジャオ)の味』
<11/5(金)全国公開/配給:武蔵野エンタテインメント>
姉妹の絆を感じながら助け合っていく、ユーモア、人情味あふれる香港発の人間ドラマ。
手を取り合って営む三姉妹の温かい味わい。 お互いの存在を知らずに育ち、父の死をきっかけに初めて互いの存在を知った三人の異母姉妹。父の火鍋店を継ぐことになり、彼女たちはなんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘するが。
三姉妹の長女ユーシューを演じるのは、香港のトップスター、サミー・チェン。次女ルージーは、台湾の女優メーガン・ライ。三女ルーグオは、『芳華-Youth-』のリー・シャオフォン。アン・ホイが製作を担当、『恋の紫煙』の脚本で知られるヘイワード・マックが監督・脚本を手がけ昨年の香港金像奨に11部門ノミネートされた。
花椒(ホアジャオ)は麻婆豆腐などに使われる中国のスパイス。バラバラに育った異母姉妹が父の死を機に出会い共につくる麻辣スープが記憶に残る一本となっている。
人の営みにおいて決して切り離すことのできない「食」。とりわけ映画の中ではいかなる国の、いかなるジャンルであっても、心に焼き付く名作が数多あり、人それぞれ思い浮かぶタイトルはまさしく十人十色。そして、今回ご紹介する3本もそれぞれが異なる余韻をもたらすのではないだろうか。
スクリーンで映画を堪能したら、ぜひその味もその日のうちに味わってほしい。どの作品もさらなる味わいと深い余韻に包まれるはずだ。映画とセットで食欲の秋を堪能してみては。
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