ガーディアン賞、カーネギー賞など数々の名立たる文学賞を受賞した作家パトリック・ネスのSF小説『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉を映画化した『カオス・ウォーキング』が11月12日(金)より全国公開される。今回、同作より本編冒頭映像が公開となった。
思わず牧師も殴るレベルで本音が漏れるトム・ホランド
「“ノイズ”とは 露わになった人間の思考である」と同作の重要な設定紹介から始まる本編映像。視点は地球似た惑星に迫っていき、大気、雲を抜け地表にいる主人公のトッド・ヒューイット(トム・ホランド)を映し出す。
愛犬マンチーを引き連れ、森の中を一人で散策しているトッド。「ここは静かだ。安らげる。僕のノイズだけ。誰のノイズも聞こえない」と独り言のようなものが聞こえるが、これが“ノイズ”。思考が外部に漏れだして聞こえる心の声だ。本作の舞台〈ニュー・ワールド〉では、思考や心の中の思いがすべて表にあふれ出てしまう設定、そしてトッドが孤独を好む物静かな青年であることがわかる。
さらに、クローラーなる巨大な甲虫も登場。それを投げナイフで仕留めるなど、トッドのサバイバル能力も垣間見ることができる。そんな風に森林で孤独を満喫していると、別のノイズが聞こえてくる。
ノイズの主は馬に乗ったアーロン牧師(デヴィッド・オイェロウォ)。トッドに対してノイズを使って「土が呪われた。お前のせいだ。お前は塵だ」などと絡んでくる。無視を決め込んで自らのノイズ放出を抑えようとするトッドだが、さすがにイラついて「牧師なんていらない。誰も教会に行かない」とついノイズを出してしまう。これを聞いたアーロン牧師には「ノイズを隠すな」と詰められて、しまいにはトッドは思い切り殴り飛ばされてしまう。
トッドは恨めしそうな視線をアーロン牧師に殴られるも「平然としていろ」と自らのノイズでクールダウンを図る。なぜトッドは牧師に絡まれ、殴り返さないのか。そして〈ニュー・ワールド〉とは一体どのような星なのか。設定が垣間見えるにつれて更なる謎が漏れ出す映像となっている。
続きはでひ劇場公開で確かめてほしい。『カオス・ウォーキング』は11月12日(金)公開。
『カオス・ウォーキング』
11月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開
監督:ダグ・リーマン『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
出演:トム・ホランド、デイジー・リドリー、マッツ・ミケルセン
原作:『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉パトリック・ネス著(東京創元社)
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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