リドリー・スコット絶賛!新鋭アリス・グーのバランス感覚が炸裂
この度公開されたのは本編の冒頭映像。“テッドがカンボジア系のコミュニティを作った” “生ける伝説” “ドーナツ王だ” “ドーナツ最高”など人から人へ漏れ聞こえてきた噂の声が流れる。
そして、まるで「スーパーマリオブラザーズ」のブロックのようにスケーターがアタックしすり抜けていくのは、アメリカンドーナツの象徴“ピンクの箱”。
車社会のアメリカ・ロサンゼルスの街を伝説のプロスケーター、デーウォン・ソンが軽やかにトリックを決めながら疾走し、ポップでカラフルなドーナツがわたしたちの手元にサプライされるまでの過程をスピーディーに収め、そして本作の最重要人物である≪ドーナツ王≫テッド・ノイが現れる。
本作が長編初監督デビュー作となったアリス・グーは、生まれ育ったカルフォルニア州で、アメリカの象徴といえる食べ物のひとつであるドーナツのほとんどが、カンボジア人オーナーによって作られているこの数奇で皮肉めいた事実を知り、「映画にしよう」と約2か月後にはカンボジアのテッドの元へ赴きカメラを回していたという。
グー監督は「テッドのストーリーを語る上で、カンボジアで起きたクメール・ルージュの歴史的な背景や歴史的なパートはとても重要でした。私自身もとより興味がありましたが、観客のことを考えると、『ヒストリーチャンネル』ばかり見ている人だけではないと思いますしね(笑)。この物語をより多くの人に興味もってもらうために、スイートとビターのバランスについてはとても考えました。スイートに比重を置きすぎるとそれもまたこの物語に失礼になってしまうから。」
制作総指揮に名を連ねたリドリー・スコットをもって「まだ味わったことのない新たな発見と驚きに満ちたとびきりのドーナツタイムをぜひとも堪能してほしい」と名乗りを上げるほど。大胆で繊細、スイートでビター、両面を合わせ持ち多層的に語られる本作をぜひ劇場で堪能してほしい。
『ドーナツキング』
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