1本目は過酷すぎる訓練の様子など、武術の達人としてのシャン・チーが作り上げられていった裏側が収められている。シャン・チーを演じるシム・リウは「彼（シャン・チー）はカンフーの達人だ。僕はそこまでじゃない」と言う一方で、監督デスティン・ダニエル・クレットンは「シム・リウが見事にシャン・チーになりきった背景には、シャン・チーと同じような過酷な訓練を彼もたどったことにある」と語っている。
「シャン・チー／テン・リングスの伝説」 ニュー・ヒーローの誕生に迫る①
www.youtube.comケイティ役のオークワフィナも本作でのマーシャル・アーツの重要性について強調し、「トップクラスの人々が、その技能に対し最大限の敬意を払いながら行った」とシム・リウが受けたトレーニングの凄さに触れている。さらに監督は「どの戦いもストーリー上で重要なポイントであり、これらすべての動きが物語である」と、本作の最も大きなポイントとして、アクション・シーンとストーリーの強い結び付きから生まれた物語であることを付け加えている。
2本目は、シャン・チーの人物造形の裏側に迫る映像。監督だけでなく、製作のジョナサン・シュワルツも「コミック版の主人のままだと今の観客に響く存在にならないので、アップデートが必要だった」と、映画化のためにさらに主人公を引き立たせることに注力したと語っている。
「シャン・チー／テン・リングスの伝説」 ニュー・ヒーローの誕生に迫る②
www.youtube.com見事にアップデートされた“シャン・チー”を演じたシム・リウは「この立場がどれほど幸運か毎日痛感していた」、「アジア系ヒーローが世界を救う姿を見られるなんて、ファンとして俳優としてアジア人として意義深い」と語りながら、初めて脚本を読んだときは涙が出たことも吐露。MCUにおけるアジア系ヒーローという存在に誇りを持っている、と力強い笑顔を見せている。
『シャン・チー／テン・リングスの伝説』プロダクション・ノートより
■実は元会計士！？シム・リウが俳優になった驚きのきっかけ
俳優になるまでのリウの軌跡は、大学卒業後の会計の仕事から始まっている。その後に失業したリウは、ほんの気まぐれから映画のエキストラに応募した。「それがすべてのきっかけとなり、まったく新しい人生の触媒になったんだ。初めて映画セットに足を踏み入れたその瞬間から、これほど嬉しい気持ちや充実感を抱かせてくれるものは、これ以外にないって確信したんだ」。
シャン・チー役の話を聞いた時、この役は決して自分には得られないだろうと思っていた。「あの役を自分ができるとは思っていなかったんだ」とリウは言う、「だけど、その映画が作られるという事実、誰かがあの役柄について僕らのような人々のことをそういう形で描くことになるという事実に、僕はとても勇気づけられたよ」。
マーベル・スタジオの新たな時代を築く、ヒーロー誕生の物語『シャン・チー／テン・リングスの伝説』は本日12月10日（金）よりMovieNEX発売。
『シャン・チー／テン・リングスの伝説』
デジタル配信中／12月10日（金）MovieNEX発売
© 2021 MARVEL
発売／ウォルト・ディズニー・ジャパン
