――アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・バーンサル、メディナ・センゴアなど、才能溢れる共演者に関して話していただけますか。
エイダン:テイラーが準備してくれた、少数にして最高のキャストだったよ。僕らが最初に追った子供の父親役・ジェイク・ウェバーも素晴らしかった。優れた役者は地に足がついていて、完璧なんだ。共演者にはそうあって欲しいと思うものなんじゃないかな。共に協業して助け合える人々との現場は、いつも安心感を与えてくれる。何の不満もなかったし、共演者として、本当に最高だったよ。
――ニック、あなたはアンジェリーナ・ジョリーやフィン・リトルと、かなり強烈なシーンがありましたね。現場での関係性はどうでしたか?
ニコラス:フィンの演技には本当に感動したね。僕も子役だったけど、あんなにプロフェッショナルでもなかったし、自制心も理解力もなかったと思う。撮影中も、彼の演技と悲痛な様子をみて圧倒された。休憩中に話したりもしたよ。アンジェリーナ・ジョリーに関しては、僕たちのシーンはすごくフィジカルなアクションシーンが多くて、さっきエイダンが武器を扱うトレーニングについて話していたけど、彼女のアクションは完璧だった。この映画はとにかく過酷なシーンが多かったけど、アンジーもフィンも全身全霊で取り組んでいて、そんな中で、彼らが一緒にいるシーンを通して築き上げた関係性はこの上なく尊く感じられた。
――あなた方お二人は以前も共演したことがありましたか?それとも、初共演でしたか?
ニコラス:(エイダンに)初めてだったよね?
エイダン:そうだね。
――良い時間を過ごせましたか?また共演したいですか?
エイダン:もはやお互い愛し合っているからね。
ニコラス:誰よりもね。(笑)
エイダン:もちろん!(笑)
ニコラス:それぐらい楽しい時間を過ごしたってこと。
エイダン:良い時間を共有したよね。僕たちのシーンはほとんど一緒だったから、社会的交流含めて現場で本当に良い時間を過ごしたと思う。もともと僕は、知っている人がいないゼロからの現場が好きなんだ。
――テイラー・シェリダンに関してですが、彼は環境を映画のキャラクターのように扱うのが好きなようですね。強烈な火が映画のキャラクターのように荒野で猛威を振るうという経験は、いかがでしたか?
ニコラス:まず、余談だけど、エイダン、ニューメキシコを覚えてる?覚えているかどうか分からないけど、標高 6,000 フィートか 7~8,000 フィートで、僕たちはそこで何日か過ごさなければならなくて。肉体的なトレーニングや訓練をして撮影に入ったんだけど、標高のせいで突然身体が重くなって、すごく変な感じだった。で、話を元に戻すと、テイラーは完全に環境や要素をキャラクターとして扱うよね。そうすると当然時間的制限も生じるわけで、それがエイダンのキャラクターの意味付けにもなったと思う。
――確かにジャックはずっと時間を気にしていましたね。
ニコラス:気にしすぎるくらいにね。
エイダン:そう。僕が火を放ったんだけど、すごく興味深い瞬間だったよ。そのシーンの撮影で、2 本の本物の道路作業用発炎筒を取り出し火を点けて森に投げ込んだんだけど、そのときにこう思ったんだ。「こんなことしていいのか?」って。そこはとても管理された場所で、僕たちは決して森を焼き払うつもりはなかった。些細な行動だったけど、もう後戻りはできなくなる。
――テイラーは、人々は火を悪役として見るが、火に意思はない、と言っていました。ただ燃えるだけ。
エイダン:それ、すごく良いセリフだね!僕が言ったことにしていい?(笑)
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