2022年は英国のダイアナ元皇太子妃の没後25年。『スペンサー』でダイアナを熱演しているクリステン・スチュワートの演技が今「アカデミー賞にもっとも近い」と評判を呼んでいます。(文・前田かおり/デジタル編集・スクリーン編集部)

2022年公開
スペンサー

ダイアナが家族と過ごした最後のクリスマス休暇

画像1: ダイアナが家族と過ごした最後のクリスマス休暇

監督:パプロ・ラライン
出演:クリステン・スチュワート、サリー・ホーキンス
配給:STAR CHANNEL MOVIES
Photo Credit: Pablo Larrain

1997年8月31日、世界に衝撃が走った。ダイアナ元皇太子妃の交通事故死。「ダイアナ・フィーバー」を巻き起こし、死の直前まで人道支援活動に心を注いだ「愛の人」の急逝から25年、彼女の「真実」に迫る映画が登場する。外見からダイアナに成りきったクリステン・スチュワートに早くもアカデミー賞最有力の呼び声が挙がる注目作だ。

映画が描くのは1991年、ダイアナがチャールズ皇太子との離婚を決意した、皇太子妃としての最後のクリスマス休暇の3日間。皇太子妃として、母として、そして一人の女性として彼女はそのとき何を思っていたのか──。監督は『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)のパブロ・ラライン。タイトルの「スペンサー」はダイアナの旧姓。

画像2: ダイアナが家族と過ごした最後のクリスマス休暇

クリステン・スチュワート プロフィール

画像: Photo by Kevin Tachman/amfAR/Getty Images for amfAR
Photo by Kevin Tachman/amfAR/Getty Images for amfAR

『パニック・ルーム』(2002)でジョディ・フォスターの娘役を演じ、ハリウッドで注目の子役に。『トワイライト』シリーズ(2008~12)のヒロイン、ベラ役で一躍スターの仲間入りを果たし、2012年には米フォーブス誌の「最も稼いだ女優ランキング」で1位を獲得。2014年はオリヴィエ・アサイヤス監督の『アクトレス~女たちの舞台~』に出演し、アメリカ人女優として初のセザール賞・助演女優賞を受賞するという快挙を果たす。

リメイク版『チャーリーズ・エンジェル』(2019)などを経て公開される、待望の新作『スペンサー』は没後25年に当たるダイアナ元皇太子妃の伝記映画。チャールズ皇太子との別れを決意するダイアナ元妃の心の揺れを繊細に演じ、公式上映された第78回のベネチア国際映画祭では5分間のスタンディングオベーションを得た。クリステンが魅せる憂いを帯びたダイアナ妃の表情は絶賛され、今年度の賞レースでも常に有力候補として挙げられるほど。アカデミー賞授賞式でも輪の中心にいることは間違いないだろう。

2022年公開
ダイアナ(原題)

ダイアナの知られざる生涯をアーカイブ映像などで紡ぐ

画像: ダイアナの知られざる生涯をアーカイブ映像などで紡ぐ

監督:エド・パーキンズ
配給:STAR CHANNEL MOVIES
©Kent Gavin

ダイアナ元皇太子妃の没後25年となる2022年には『スペンサー』のほかにもう一本、ドキュメンタリー映画『ダイアナ(原題)』も公開予定。こちらの作品はダイアナの知られざる生涯をアーカイブ映像、未公開フッテージによって紡いでいく。ダイアナを扱ったドキュメンタリー映画の劇場公開は日本では初。

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