豪華客船で起こる連続殺人。容疑者は乗客全員!
全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として知られるアガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超越した人気シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称するのが、1937年に発表された「ナイルに死す」。この傑作ミステリーを前作『オリエント急行殺人事件』(17)に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化したのが『ナイル殺人事件』だ。
舞台は神秘の国エジプトのナイル川を往く豪華客船。数々の難事件を解決してきた世界一の私立探偵ポアロ(演:ケネス・ブラナー)は、莫大な資産を持つ大富豪の娘・リネット(演:ガル・ガドット)に招かれ、豪華客船に乗っていた。リネットは夫サイモン(演:アーミー・ハマー)とクルーズ船の新婚旅行に訪れ、2人の結婚を祝うため友人らが集まり、船内は2人の結婚のお祝いムード一色だが、ある晩悲鳴が響き渡り、第一の殺人が起こる。被害者は、まさに幸せの絶頂を迎えるはずのリネット。やがて連続殺人事件となっていく…。
「皆が私を狙ってる。誰も信じられない」とリネットが言うように、容疑者はクルーズ船の“乗客全員”。夫妻のお祝いに駆けつけた人々の中には、リネットに恨みを持っていたサイモンの元婚約者でリネットの親友のジャクリーン(演:エマ・マッキー)や、密かにリネットに恋心を寄せるリネットの友人で医師のウィンドルシャム(演:ラッセル・ブランド)、莫大な資産を持つリネットの財産管理人のアンドリュー(演:アリ・ファザル)、リネットの結婚式でパフォーマンスするために雇われた華麗なるシンガーのサロメ(演:ソフィー・オコネドー)、サロメの姪・ロザリー(演:レティーシャ・ライト)、リネットのメイドのルイーズ(演:ローズ・レスリー)、リネットの名付け親で後見人のマリー(演:ジェニファー・ソーンダース)など、愛と欲望が複雑に絡み合う人間関係が渦巻いている。
豪華客船という密室で起きた難事件に名探偵ポアロはどう挑むのか?本ポスターに書かれている“愛の数だけ、秘密がある”というコピーの通り、愛と秘密に隠されたたった一つの真実とは?
前作の『オリエント急行殺人事件』では、“乗客全員が容疑者”という究極の謎解きが話題となったが、本作では更にそこに愛、嫉妬、欲望が絡み合う。進化したミステリーとドラマに関してケネスは「原作で描かれている愛欲への渇望はものすごくパワフルで、登場人物たちは向う見ずにそれを追い求めています。『ナイル殺人事件』はアガサ・クリスティの小説の中でも最も不穏な雰囲気を持った作品。不安定で、脆く、危険で、崩壊的なのです。」と語り、アガサ作品の中でも特に、大人向けの作品になっていることを明かしている。
『ナイル殺人事件』
2月25日(金)全国ロードショー
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド
製作総指揮:マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマーほか
原題:Death of the Nile
全米公開:2022 年2月11日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン