3/4(金)公開のドキュメンタリー映画『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』の予告編が完成した。本作のナレーションを女優の常盤貴子が務めており、この予告編で声のお披露目となる。
アフリカ大陸コンゴ民主共和国東部は、「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれている。その地で、武装勢力による性暴力で肉体的、精神的に傷ついた女性たちを、20年以上にわたって無償で治療してきた医師がいる。デニ・ムクウェゲ、婦人科医。2018年、医師としての長年の活動に、ノーベル平和賞が授与された。本作は、ムクウェゲ医師の、いまも続く闘いをTBS news23のディレクターなどを務めてきた立山芽以子監督が取材したドキュメンタリー。昨年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映されたバージョンから、音楽とナレーションを一新しての劇場公開となる。
予告編では、コンゴで起きている武装勢力の利権争いや今起きている現実を伝えながら、コンゴで採掘される鉱物資源と先進国で使われるスマートフォンとの関係、ムクウェゲ医師の活動をわかりやすくまとめている。コロナ禍が始まって3年、世界では分断が進み、新型コロナワクチン接種率の格差が問題となっている。コンゴのワクチン接種率は1%(出典:ロイター)で、ブルンジと並んで最下位。世界が新型コロナウィルスの脅威にさらされている今だからこそ、他者のことを思う“利他(りた)”の心が大切になっている。「利他」は来日時にムクウェゲ医師が知って感銘を受けた日本の言葉で、本作の中でも言及している。
ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師
2022年3月4日(金)より、全国順次公開 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺他にて
配給:アーク・フィルムズ
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