映画界の生ける伝説クリント・イーストウッドの監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』が好評公開中。今回、同作のメイキング映像が公開となった。

今回解禁された映像は、ロケ地に用意された「CLINT EASTWOOD DIRECTOR」と刻印されたディレクターズ・チェアから始まる。「ラフォがあっちへ歩いていくからこっちから撮れるよ」と手をかざした監督に「素晴らしい絵が撮れそうだ」とスタッフが応じる。

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カウボーイハットでカメラモニターを見つめるイーストウッドの傍らのスタッフはマスクを着用している。馬に優しく触れる場面やマグカップを手にした主人公マイクを演じている撮影シーンが続く。そして、ニューメキシコの大自然をロングショットで撮影しようとするイーストウッドが撮影スタッフとアングルを確認する姿が映し出される。そのまなざしが見つめる先には何があるのか。その答えは映画の中にある。

画像: 『クライ・マッチョ』スペシャルメイキング映像が公開!李相日、宇野維正のコメントも到着

1月14日に公開されるや「静かでありながら、新たな進化を遂げた作品」「若い世代への優しい眼差しに勇気づけられる」「強さも優しさもただ歳を重ねるだけでは「本物」を得られない気がした。この味わい深い余韻をいつまでも噛み締めていたい」「91歳で監督主演と並大抵じゃない情熱が詰まった作品に胸が熱くなった」など、熱いレビューが続出している本作。

イーストウッドを心の師と仰ぐ映画監督の李相日は「『ミリオンダラー・ベイビー』の”その後”を観ているような感慨が湧く。全てを失い失踪した男が、この作品では背中を曲げ愛する人とゆったりと踊る。温もりこそ、人生の終着点なのかもしれない」と、91歳を迎えた巨匠の最新作に感慨ひとしおだと語る。

また、映画ジャーナリスト宇野維正も、「『グラン・トリノ』と『運び屋』ですっかり「遺言」を受け取ったつもりでいたところに届いた、かくも軽やかなイーストウッドによる最後の「懺悔」。過去に一度でもイーストウッドに魅了されたことがあるなら、その姿をスクリーンで見届けなくてはいけない」と、イーストウッド作品をオンタイムで観られる“今を”逃すべきではないとコメントを寄せている。

『クライ・マッチョ』は新宿ピカデリーほか大ヒット上映中。

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