本作『アネット』は、鬼才レオス・カラックス監督8年ぶりとなる最新作。本作の製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと実力派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラだ。
この度解禁されたのは、古舘寛治、水原希子、福島リラら本作に出演する3人の日本人キャストたちのシーン写真とコメント。アン(マリオン・コティヤール)とヘンリー(アダム・ドライバー)の娘<アネット>の出産に立ち会う医師を演じた古舘寛治は「本人に会わないと決められないと言うカラックスは私のウェブサイトの動画を見て決めてくれたと聞いた」「その後に歌のリモートオーディションもあり、高い音の出ない我が喉がギリギリにクリアした。たった一日の撮影だったけどカラックスの演出はとても楽しかった」と振り返り、「この傑作はぜひ映画館の大きなスクリーンで味わって欲しいです」と絶賛。
古舘とともに出産に立ち会う看護師を演じた福島リラは「観る人を今までみたことのない不思議な世界に連れて行ってくれる」とコメントしている。
ある理由でヘンリーと闘うことになる女性の1人を演じた水原希子は、出演のきっかけを「坂本龍一さんがカラックス監督に私を推薦してくれた」と明かし、カラックス監督が「歌っている私のすぐ横で演出していましたが、何かを作るのに対して決まりがなく、こんなに自由でいいんだと感じました。すごく褒めてくださり、私ものびのびと表現に集中することができました」と語った。
<コメント全文>
古舘寛治(俳優)
「コロナ禍のせいで公開の遅れたアネット。私もようやく少し前に観ることが出来た。傑作だった。少しでもそんな作品に出られたことを幸運に思う。実はある方が私を推薦してくれたのだという。本人に会わないと決められないと言うカラックスは私のウェブサイトの動画を見て決めてくれたと聞いた。その後に歌のリモートオーディションもあり、高い音の出ない我が喉がギリギリにクリアした。たった一日の撮影だったけどカラックスの演出はとても楽しかった。人を乗せるのが上手い西洋文化のせいもあるだろう。本来映画の撮影ってこんなに楽しいものなんだということを思い出させてくれた。柔和なカラックスに代わって軍曹のような助監督が現場の規律を保ってもいた。大事なことを共演者と喋っていても「シーーーーっ」と黙らせるのだ(笑)。ケイタリングのうまさと種類の多さにはびっくりしたのも忘れられない。この傑作はぜひ映画館の大きなスクリーンで味わって欲しいです。」
水原希子(モデル・女優)
坂本龍一さんがカラックス監督に私を推薦してくれたのが出演のきっかけでした。監督は日本人俳優を探していて、私もちょうどパリにいたので監督のオフィスを訪ね、後日、歌のオーディションを受けることになりました。自分なりに練習して臨みましたが、出演が決まってすごく嬉しかったです。撮影では、私以外はプロのミュージシャンで緊張しましたが、カラックス監督は本当に穏やかな方で、いい意味でリラックスした現場でした。歌っている私のすぐ横で演出していましたが、何かを作るのに対して決まりがなく、こんなに自由でいいんだと感じました。すごく褒めてくださり、私ものびのびと表現に集中することができました。撮影を通して多くのことを学ばせていただきましたし、出演できてとても光栄だと思っています。
福島リラ(モデル・女優)
「レオス・カラックス監督xスパークスのミュージカル映画?!」とお話を頂いた時は、とにかくどんな作品になるのかワクワクしました。初めてのアンサンブルで緊張しましたが、監督の気さくさで楽しくできました。彼独特の魔法がかかったこの作品は、観る人を今までみたことのない不思議な世界に連れて行ってくれると思います。
『アネット』
監督:レオス・カラックス 原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル & LC
キャスト:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
配給:ユーロスペース 上映時間:140分
© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano