“幸せな家族”の笑顔が瞬く間に喪失！『ハッチング―孵化―』より不穏な本編冒頭シーンが公開

4月15日（金）より公開となる北欧発のイノセントホラー『ハッチング―孵化―』。サンダンス映画祭のプレミア上映で世界を驚愕させた同作の本編冒頭映像がこの度解禁となった。

『―ハッチング―孵化―』で描かれるのは、少女が孵化させた卵により曝されていく、絵に描いたような幸せな家族のおぞましい真の姿。今回公開された本編冒頭シーンはそんな悪夢のような展開を匂わせる不穏な内容となっている。

映像では、閑静な住宅街で暮らす幸せそうな一家の面々が次々と映し出される。スマホで撮影していた母親が「あなたもどうぞ素敵な毎日を」という締めの言葉と共に撮影を終えようとするが、外から大きな音が。娘ティンヤが窓を開けると、一羽の黒い鳥が一家のいるリビングに入ってきてしまう。家の中を興奮したように飛び回る鳥を追いかける家族。しかし、なかなか捕えることができず、鳥は花瓶やシャンデリアなどを次々と破壊していき、家族の笑顔も次第に失われていく。

ベルイホルム監督は「この冒頭シーンは、これから作品の中で描こうとする物語をギュッと濃縮したようなものにしたいと考えていた」と語る。ちなみに、フィンランドでは黒い鳥は不吉な存在とされているとのことだ。そして監督は本作について「ホラー映画を撮りたかったというわけではなく、大人のためのファンタジーとしてこの物語を描くのにホラーの手法を使った。明るく美しい環境下で起こる恐怖を表現したかった」とも明かしている。ホラーの手法を使って監督が描きたかったものとは？ぜひ劇場で確かめてみてほしい。

＜STORY＞

北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために全てを我慢し自分を抑え、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた‘それ’は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく・・・。