『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』(09)、『ローサは密告された』(16)などなブリランテ・メンドーサ監督の最新作『義足のボクサー』が6月10日(金)に全国ロードショー。5月27日からは沖縄、6月3日にはTOHOシネマズ日比谷で先行公開される。
ブリランテ・メンドーサ監督は、初長編監督作品『マニラ・デイドリーム』(05)がロカルノ国際映画祭のビデオ部門金豹賞を受賞し、世界に名を馳せた。続く『キナタイ─マニラ・アンダーグラウンド─』(09)で第 62 回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞、フィリピン映画界を代表する社会派監督となった。
メンドーサ監督の最新作は、沖縄からフィリピンへと向かった“義足のボクサー”の実話を基に、夢を諦めずに挑戦を続ける若者を描く感動ドラマだ。
沖縄で母親と 2 人で暮らす津山尚生(尚玄)は、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーでありながらもプロボクサーを目指し日々邁進している。実力の確かな尚生は、日本ボクシング委員会にプロライセンスを申請するが身体条件の規定に沿わないとして却下されてしまう。
それでも夢をあきらめきれない尚生は、プロを目指すボクシング大会で 3 戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の尚生も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同じ条件で挑戦できるフィリピンで夢への第一歩を踏み出す。
解禁された場面写真では、フィリピンでハードな練習をこなし、試合に挑む尚生の姿がとらえている。“義足“でありながらも、特別なことは何もない。健常者相手に引きを取らない戦いを見せ、毅然とリングに立つ。相手に足を踏まれて倒れ込み、激痛を感じてリングで義足に手を当てる痛々しい姿は鮮烈だ。
フィリピンが誇る名バイプレーヤー、 ロニー・ラザロがトレーナーのルディを演じ、尚生がプロライセンスを獲得するために、必死に日本ボクシング委員会に訴える姿には 2
人の強い絆がある。他にも、フィリピンの国民的女優であるビューティー・ゴンザレスが
オーナーの娘であるメリッサを演じ、尚生と一緒に美しい浜辺で過ごす姿や食事をする場面も映し出されている。
また尚生の母親を演じた南果歩が、沖縄の浜辺で幼少期の尚生に笑顔に降り注ぐ姿も。とある一枚では、少年の右足が既に義足であることも伺える。夢をあきらめずにフィリピンで挑戦し続ける尚生の姿は、新たな感動ドラマの誕生を予感させる。
『義足のボクサー』
5月27日(金)沖縄先行
6月3日(金)TOHO シネマズ日比谷にて先行公開
6月10日(金)全国公開
監督:ブリランテ・メンドーサ
プロデューサー:山下貴裕、クリスマ・マクラン・ファジャード、尚玄
出演:尚玄、ロニー・ラザロ、ビューティー・ゴンザレス、南果歩
2021/ビスタ/5.1ch/110 分/原題:GENSAN PUNCH
公式サイト:gisokuboxer.ayapro.ne.jp
©2022「義足のボクサー GENSAN PUNCH」製作委員会