イベントには、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)から、最新作である本作「オビ=ワン・ケノービ」でユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービの日本版声優を務めてきた森川智之と『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)、『エピソード3』でヘイデン・クリステンセン演じるアナキン・スカイウォーカーの日本版声優を務めた浪川大輔、そして「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンの武田真治がスペシャルゲストとして登壇した。
久しぶりのリアルイベントでもあり、「スター・ウォーズ」にとって特別な日に開催されたイベント。森川は「最新作『オビ=ワン・ケノービ』について話したいことはたくさんあるのですが、もし話してしまったら闇のほうへ連れて行かれてしまうかも…」と残念そうな様子。「数年前にユアンがこのシリーズをやります、と発表したときから、僕自身もとても楽しみにしていました。とうとうこの日がやってきたという気持ちです。みなさんが本当に知りたい話を描いていると思います」と、充実した内容であることをほのめかした。
森川は以前、LAで購入したという自前のライトセーバーを持参。日本へ帰る際、飛行機の機内に持ち込んでしまったことを振り返り、荷物検査で「これは何だ!」と質問され、「俺はジェダイだ!」と答えたと胸を張り、「それで通過できちゃいました」とニッコリ。浪川の「持ち込んだら、そう訊かれるのは分かっていたはず。その答え準備していたんでしょ?」というツッコミに「言おうと思ってた」とちゃっかり答えながら「せっかく買ったのに取り上げられたらたまったもんじゃない。『スター・ウォーズ』愛とウィットの分かる係員の方で本当によかったです」とうれしそうに語っていた。
イベントでは『スター・ウォーズ エピソード1』時のオビ=ワン演じるユアンの姿がスクリーンいっぱいに映し出される場面も。「パダワン時代のはちきれんばかりの雰囲気があります」としみじみ。「オビ=ワン、そしてユアンと同じように僕自身も歳を重ね、声優としての経験も重ねてきました。そのあたりを最新作でも演技にうまく活かせている気がしています」と、自信をのぞかせていた。
武田は森川と浪川を「とても尊敬しています。物語、そしてキャラクターに深みを出してくださった方たちです!」と大絶賛。最新作の主役、オビ=ワン演じる森川については「包容力と葛藤をあわせ持つキャラクターを演じたら右に出る方はいない!」とすっかり虜のようだ。浪川が「アナキンを演じてから闇堕ちキャラを演じる機会が増えました。大変ありがたいことだと思っています」とオファーに改めて感謝する場面もあった。さらに武田は「今回は、人間らしい葛藤が描かれる、シリーズの中で一番人間くさい物語になる気がしています。もちろん吹き替えで拝見し、お二人の演技を堪能したいと思います!」とよろこびを爆発させていた。
取材・文/タナカシノブ