MCUで仕事をするのはどういうことか、ロバート・ダウニー・Jr.から話を聞いたんだ
オスカー・アイザック プロフィール
1979年3月9日、グアテマラ生まれ。『スター・ウォーズ』シリーズのポー・ダメロン役、『X‒MEN:アポカリプス』(2016)のアポカリプス役などで広く知られる。2023年公開の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題)』に声優として出演予定。
── ムーンナイトがこれまでのマーベル作品のヒーローと最も異なるポイントは何でしょうか?
最も異なるのは、彼の中には多くのパーソナリティ(人格)があるということだ。また、彼はスーパーヒーローになろうと自分で選んだわけじゃない。彼はエジプトの神に奴隷にされているんだ。だからある意味、彼のスーパーパワーは彼の呪いでもあるんだよ。
── これまでも『X–MEN』『スター・ウォーズ』などのSF・ヒーロー映画に出演されてきましたが、本作への出演を決めた理由は何だったのでしょう?
今回、僕が興味を持ったのはジャンルじゃないんだ。「僕がこれまでにやったことがない何かをやれる余地はあるか?」ということだった。『ムーンナイト』は独自のキャラクターを作り出す機会だったんだ。
同時に、解離性同一性障害の本質という、これまで表面的にしか掘り下げられたことがないことを、深く掘り下げられると思った。そういう障害を持つことがどういうことかを本当に感じられるキャラクターをクリエイトすること、それを掘り下げることは俳優としてとても興味深いと思ったんだ。
── MCU入りをするにあたって、ロバート・ダウニー・Jr.など他のMCUのヒーローを演じてきた役者たちと何か話しましたか?
僕はロバート・ダウニー・Jr.とかなりそのことについて話したよ。彼は友達でもあるからね。彼にとってMCUで仕事をするのはどういうことか、かなりたくさん話を聞いた。彼は僕を励ましてくれて、MCUに参加するのはとても素晴らしいことだと思うと言ってくれた。そして、僕はそれを受け入れるべきだし、僕のすべての創造力を持ち込むべきだと思うと言ってくれたよ。
── スキー事故で亡くなり、本作が遺作の一つとなったギャスパー・ウリエルについて話してもらえますか?
ものすごくショックだった。彼と一緒のシーンが一つあったんだ。僕たちは数日一緒に撮影した。彼は歩き出す前からスキーを学んでいたって話していた。本当に恐ろしい悲劇だよ。彼の家族にとても同情する。彼自身が、この作品での自分の素晴らしい仕事を見ることができなかったことにもね。彼はとても親切で優しい人だった。とてもソウルフルな人だったよ。
「ムーンナイト」 ディズニープラスにて独占配信中 ©2022 Marvel