“炎に関しては、99パーセントが本物”
本作はスリラーの巨匠、スティーヴン・キングの小説「ファイアスターター」を原作に、最新技術を駆使し、84年のオリジナル作品を新解釈で完全リメイクした作品。パイロキネシス(念動発火)の力を持つ少女チャーリーと、彼女を狙う秘密組織との壮大なバトルが繰り広げられる。監督は『ザ・ヴィジル~夜伽~』の新鋭キース・トーマス、脚本を『ハロウィンKILLS』のスコット・ティームズが担当し、生まれながらに不思議な能力を持ち、戸惑いつつも次第に覚醒していく少女チャーリーに、『ブラック・ウィドウ』(21)や『トゥモロー・ウォー』(21)でなど大作でも活躍するライアン・キーラ・アームストロングが抜擢された。父親アンディには、『グレイテスト・ショーマン』(17)や『テッド・バンディ』(19)などの実力派俳優ザック・エフロン。成長と共に自分の力を制御できなくなっていく娘を懸命に守り、愛する父親像を演じる。
そんな本作は、物語のカギとなる“炎”を実際にリアルな炎で撮影を行っている。母親ヴィッキー役のシドニー・レモンは数時間のリハーサルのすえ、VFXなしで自身の腕が燃えるという体を張ったスタントに挑戦。シドニーは腕が炎に包まれながら真に迫る演技を見せ、渾身のシーンが誕生した。
監督のキース・トーマスは「本作では約95.9パーセントの特殊効果が実際に現場で行われたものだ。VFXでないのは炎だけでなく、人間を燃やす場合は特殊造形を、炎でガラスが割れて飛び散るシーンでは空気大砲を使用している。そうすることで、本物のリアクションを引き出す点でも効果があった。炎に関しては、99パーセントが本物だ」と明かしており、本物の炎を用いることでよりリアルなリアクションを撮影できたと自信をみせている。
また、チャーリーの怒りの炎に包まれたクライマックスの撮影では、カメラをセットの頭上に設置し、耐火性スーツに身を包んだスタントたちが燃える様子を上から撮影。本物の炎を使用しているため、リハーサルでは防火責任者が現場を検証しカメラ付近の温度は約1000度まで上がると判断され、カメラが溶けないよう断熱スチールと強化ガラスで作られた特殊なケースに入れ撮影が行われた。
このリアルな炎での撮影を行うにあたり、撮影前の2ヵ月間、ブラムハウスの重役陣や監督のキース・トーマス、撮影現場の消防署長らによって安全手順に関するミーティングが毎週行われた。火炎放射器を使用するシーンではわずか数秒間でセット内の温度が華氏158度(摂氏70度)から華氏750度(摂氏399度)まで上昇する撮影であったが、スタントチームの入念なリハーサル、セットデザイナーや衣装チームの安全を順守した徹底的な仕事ぶりによって、本作の撮影中に火傷や負傷したキャスト及びスタッフは一人も出ずにクランクアップを迎えた。徹底的な管理のもと実現した本物の超能力少女の灼熱の炎にますます期待が高まる。
『炎の少女チャーリー』
6月17日(金)全国ロードショー
東宝東和
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