『1640日の家族』(7/29公開)
生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリス。2人の息子とは兄弟のように育ち、幸せな4年半が過ぎようとしていた。ところがそんなある日、実父のエディからシモンを手元で育てたいという申し出が。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミット。その時、彼らが選んだ未来とはー。
監督の少年時代の体験を基に映画化された本作。今は一緒にいなくても、血がつながってなくても、家族だった時間は消えない。さまざまなかたちの家族にエールを送る奇跡の物語。フランスを涙で包んだ実話に基づく感動作だ。
1640日の家族
7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
©︎ 2021 Deuxième Ligne Films - Petit Film All rights reserved.
配給:ロングライド
『ベイビー・ブローカー』(公開中)
『そして父になる』や『万引き家族』でさまざまな家族を描いてきた是枝裕和監督の最新作。
古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョンと、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働くドンス。ある晩、彼らは若い女ソヨンが〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンは成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに…。
社会の片隅で見過ごされがちな人々を鋭くも温かい視線で描いてきた是枝監督が、3年ぶりに描き上げた『ベイビー・ブローカー』。韓国を代表するキャスト・スタッフとタッグを組んだ本作で、言語と文化の違いを超えて、すべての人が共感できるストーリーで見る人の心を揺さぶっていく。
ベイビー・ブローカー
6月24日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ギャガ
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『長崎の郵便配達』(8/5公開)
『ローマの休日』のモチーフになったともいわれる、英国王女マーガレットとの世紀の恋で知られたピーター・タウンゼンド元空軍大佐。後に、世界を回りジャーナリストとなった彼が、郵便配達中に被爆し、生涯をかけて核廃絶を世界に訴えた谷口稜曄(スミテル)さんに日本の長崎で出会い、1冊のノンフィクション小説を出版する。
本作は、タウンゼンド氏の娘であり女優のイザベルさんが、2018年の長崎で、父の著書とボイスメモを頼りにその足跡をたどり、父と谷口さんの想いを紐解いていくドキュメンタリー。
「核兵器」という言葉がリアルに響く今この時こそ、平和の願いを誰かに“配達”してほしい。父から娘へ、そして世界に贈る愛のメッセージが胸に響く作品だ。
長崎の郵便配達
8月5日(金)シネスイッチ銀座ほか全国公開
配給:ロングライド
©️The Postman from Nagasaki Film Partners
©︎坂本肖美