5月4日に公開された『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でもマーベル作品史上No.3の初日成績大ヒットを記録し、ますます勢いを増しているマーベル・スタジオ。今回は、その劇場最新作『ソー:ラブ&サンダー』の監督を務めたタイカ・ワイティティのコメントに注目して本作への期待をさらに膨らませていこう。
タイカ・ワイティティ監督はどこからインスピレーションを広げた?
『ソー:ラブ&サンダー』の舞台は『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界。激闘の末多くの仲間を失い、いつしか戦いを避けるようになっていたアベンジャーズBIG3の一人、ソーがヒーロー卒業を宣言し、”自分探し“の旅へ出ることを決める。そんな彼の前に突如現れたのは、全宇宙の神の抹殺を誓う最強最悪の敵、神殺しのゴア。ソーは、親友のコーグや、新生マイティ・ソーとなったジェーン、新・アスガルドの国王にして女戦士ヴァルキリーらと共にゴアに立ち向かうことに。どれだけド派手なバトルが繰り広げられるのかについて今や今やとファンは待ち遠しく公開の日を待っている。
本作の監督を務めるのは、これまでMCUが築いてきたソーの人気を『マイティ・ソー バトルロイヤル』で確固たるものにしたタイカ・ワイティティ。本作で再び「ソー」シリーズのメガホンを手にしたタイカは、まず「ソーはMCUの他のどのキャラクターよりも、様々な世界からやってきた様々な種族の生物たちの為に役立ちたいと思っているのではないか」という視点からインスピレーションを広げていった。
これまでソーは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、アスガルド、地球(ミッドガルド)を含む9つの世界を飛び回っていた。「各地で起こる戦争や略奪を止める為、戦っていた」と本人が語るなど、アベンジャーズのヒーローの中でも特に様々な場所、人々の為、そして平和の為に戦い続けてきたのである。タイカの言葉を見るに、本作ではそんな“ヒーロー”としてのソーというキャラクターがさらに深く描かれることになりそうだ。
今回のソーは“今まで以上にクールなキャラクター”
また、公開された予告動画などでは、久しぶりに再会したジェーンとのぎこちないやり取りや、ガーディアンズの船長スター・ロードとの“笑わずにはいられない”小競り合いのシーン、見事な開脚で両側から迫る敵をいとも簡単に止めたりなど、コメディと思い切りのいいアクション描写が収められており、タイカ節が存分に発揮されていることが伺える本作。
本作についてタイカは、「ソーを、カジュアルさやふてぶてしさがあり、今まで以上にクールなキャラクターとして描いた」とコメント。前作では、ソーを親しみやすいキャラクターとして昇華させたタイカだが、今回は一転クールな一面にも注目できそうだ。さらに「マジで最高なサウンドトラックを使って、ずっと面白くて壮大なアドベンチャーに仕立て上げられたと思うよ」と、本作への揺るぎない自信を覗かせている。今まで以上にクールなソー、それに壮大なアドベンチャー。期待はますます高まるばかりだ。
『ソー:ラブ&サンダー』
7月8日(金)劇場降臨
©Marvel Studios 2022