砂漠の小さな警察署が一夜にして戦場と化すバイオレンス・アクション映画『炎のデス・ポリス』。ヒトクセもフタクセもある登場人物たちが織りなすスリリングな腹の探り合いが描かれる。主演のジェラルド・バトラーは『オペラ座の怪人』(04)の怪人・ファントム役で注目を集めた後、『300 〈スリーハンドレッド〉』(06)で主役のスパルタ王レオニダス1世役に抜擢され大ヒットを記録。『エンド・オブ』シリーズ(13~19)では製作も務め、他にも『ザ・アウトロー』(18)、『グリーンランド-地球最後の2日間-』(20)など数多くのアクション作品に出演しているジェラルド・バトラーは、本作で狙った標的を絶対に逃さない、百戦錬磨の冷酷非情な殺し屋・ボブを演じた。
"どこからどう見ても、典型的なアクション映画ではない"
ジェラルド・バトラー曰く、本作は「単なる典型的なアクション映画ではない!」とのこと。力強くそう断言する理由を「スリリングな腹の探り合いの末、登場人物がお互い出し抜こうとするところで必ずアクションをするんだ!お互いを操ったり、相手に打ち勝とうとしたりするのさ。個性とか、独特な雰囲気とか、ウィットに富んだ言い返しとか、そういうことが物を言うんだ。どこからどう見ても、典型的なアクション映画ではないよ」と話し、「警察署という狭い空間が舞台だけど、撮影技術も一流。70年代のウエスタン的だけど非常にカッコ良く様式化されていて、すべてがあの狭い舞台に凝縮されているんだ。まさにドラマチックで、スリリングで、エキサイティング!」と興奮気味に語っている。「色んな種類の凶悪極まりないキャラクターたちのおかげで、驚嘆の要素がより増している。次に何が起こるのか予想できない、計算しつくされた脚本に激しいアクション。これは大きなスクリーンに適した映画だよ!」と自信ものぞかせた。
今回演じたボブについては「僕はボブの入念な策士であるところが好きなんだ。ボブは百戦錬磨の殺し屋の評判を維持しなければならないから、ミッションが大きければ大きいほど楽しいと考えている。任務を完了し、事態が手に負えなくなる前に抜け出すには、次の動きをどうするか…とかね。それを演じるのはすごく楽しかったよ」と振り返り、「僕にとっては、少なくとも『エンド・オブ』シリーズみたいに体じゅうの骨を折ったわけじゃないからね(笑)」と笑った。
また、ボブのな内面を深堀りして気が付いたことがあったようで「(ボブのような)腹黒く極悪な人間でさえ、社会のルールから大きく外れていたとしても、それをやり通すという点では、ある意味では純粋ということかなと思う。その一方で社会のルールには従っているけど、自分自身の規範を守り抜くことのない人は一貫した信念がなかったりするように感じる」と明かし、「(ボブを通して)僕はそれをこの映画で伝えられたと思うよ」と語っている。
最後にバトラーは「緊迫感とか強烈さがうまく出るように作られているし、狂気じみた個性豊かな奴らがスクリーンで暴れ回っているんだ!“炎のデス・ポリス”のような理屈抜きの感覚の映画は、過激さや、暴力や、みんなのエネルギーを肌で感じられるから、大きなスクリーンで観たら最高だよ!」とアピールした。
『炎のデス・ポリス』
7月15日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
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