“自分の意見を取り入れられるチャンスがあったことは、すごくラッキー”
ー本作の脚本を読んだ時の感想を教えてください。
最初に台本を読んだ時、ヴァレリーという役柄に本当に惚れ込んだんです。とてもリアルに描かれていて、男性社会である警察署の中で彼女は負けずに一員として楽しんでいる。そういう描かれ方をしていることに感心しました。彼女は警官としては新人ですが、非常に強い女性で、軍隊での経験もしっかり活かしているというところもすごく良いなと思いました。ただ最初脚本を読んだ時、かなりの量のジョークを言う部分があったので、ジョー・カーナハンに「ジョー、これはどういう意味…?」って感じでした(笑)。
ーヴァレリーは正義感あふれる新米女性警官ですね。
熱血で、仕事ができるけど学ぶ意欲もあって、周りの友人や同僚たちから尊敬を集めています。男性の警官との間に敵対意識もない。警察署に来たジェラルド・バトラー、フランク・グリロがとんでもないことをやらかしてくれたおかげで、大混乱が起きるけど、それでも法と秩序を懸命に守ろうとしているキャラクターです。
ージョー・カーナハン監督からはどのようなアドバイスがありましたか?
オーディションのテープを送った時に、自分の解釈のヴァレリーをみせて送りました。ヴァレリーは自分に対して規律正しく、すごく競争心が強い。私自身も陸上選手だったことがあるので、競争心があるんです。そして自信があります。例えば、紅一点だったり自分が唯一の黒人だったりするような場面でも、自信を持って、自分を縮こまらせないっていうところがあるんですが、それはヴァレリーも同じだったと思います。それを入れ込んだオーディションテープを送ったら、ジョー・カーナハン監督とフランク・グリロがすごく気に入ってくれて、特にジョー・カーナハン監督は「ヴァレリーは彼女そのものだ」と言ってくれました。
実際に現場で私が分からないことがあり「どう思いますか?」とジョー・カーナハン監督に聞くと、「君はどう思う?ヴァレリーだったらどういう風にすると思う?」と逆に聞かれるんです。もちろん私なりの答えはあったんですが、それを監督に対して言えるということ、自分の意見を取り入れられるチャンスがあったということは新人だったのにすごくラッキーだったと思います。
ー撮影現場はいかがでしたか?
みんなやる気満々というか「いつでもどうぞ」みたいな感じだったんです。アクションシーンでは、雨が降っていたり火が燃えていたりしていたので、それを見ているだけでみんな気持ちが高まっていました。「アクション」と言われる頃には、「さあ行くぞ!」といった様子で、もうやる気十分といった状態で始まりました。
ージェラルド・バトラーとの印象的な撮影エピソードはありますか?
私を新人扱いせず、とても私のことを信頼してくれていました。私の方から質問があると、もちろん喜んで彼の持っている知識で十分に答えてくださったんですけれども、私の能力を信じてくれて、それに対して自信を持っていてくれたんです。だから、ジェラルド・バトラーも他の方も私のことを信頼して(チームの)一員として扱ってくれたということが一番の良い思い出です。
『炎のデス・ポリス』
7月15日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
©2021 CS Movie II LLC. All Rights Reserve