今夏公開の「サメ映画」最新作『海上48hours ー悪夢のバカンスー』に続き、これまで作られた「サメ映画」から絶対に観ておきたい必見の10作をリコメンド。一人でハラハラしながら観ても、みんなでワイワイ観ても楽しめるこのジャンル。同じサメをテーマにしながら、恐怖や緊迫感、時には笑いも盛り込んで、次々新シチュエーションを生み出しているところも見比べてほしい!(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

『コン・ティキ』(2012)

歴史的冒険劇に登場するサメの群れが圧倒的!

画像: 歴史的冒険劇に登場するサメの群れが圧倒的!

いわゆる「サメ映画」ではなく、世界中が驚愕した歴史的大冒険を映画化し、アカデミー賞外国語映画賞(当時)にノミネートされたノルウェー映画。

祖先が海を渡った1500年前と同じ構造の筏“コン・ティキ号”で1947年に太平洋8000キロの旅に出た男たちの壮絶な物語で、目的地ポリネシアにたどり着くまでいくつもの危機に見舞われる。途中サメがうようよと登場し、襲撃されるシーンは、従来のサメ映画を圧倒する迫力と大評判に。

『オープン・ウォーター』(2004)

画像: 『オープン・ウォーター』(2004)

これも通常の「サメ映画」の定石を崩し新たな潮流を生み出した作品。というのも実話を基にほとんど特殊効果なしで撮影されたからだ。

日頃仕事に追われている夫妻が休暇でスキューバダイビングを楽しむことに。だが手違いで海に夫妻を残したまま観光船は港に戻ってしまう。現状に気づいた二人の周囲にサメが忍び寄ってきて……救出を待つ夫妻の運命を危惧しながら、もし自分の身に起こったら?という恐怖がリアルすぎる。

『シャーク・ナイト』(2011)

画像: 『シャーク・ナイト』(2011)

巨大な一匹ではなく、大小様々な種類のサメを登場させ、それぞれに趣向を凝らした衝撃シーンが展開する『ファイナル・デッドサーキット 3D』(2009)のデヴィッド・R・エリス監督作。

楽園と呼ばれる湖にやってきた都会の若者たちが、地元の邪悪な男たちの罠にはまって、そこには存在しないはずのサメたちに襲われることになる。これもまた従来の「サメ映画」になかった“殺人ショー”という要素を組み込んだ革新的作品。

『ロスト・バケーション』(2016)

画像: 『ロスト・バケーション』(2016)

「ゴシップガール」のブレイク・ライヴリーがほぼ単独で熱演を繰り広げたワン・シチュエーション・スリラーの佳作。

亡き母が教えてくれた秘密のビーチにやってきたナンシーが、平和なはずの浅瀬で人食いザメに襲われる。脚を負傷し大量出血しながら岩場にたどり着くが、滿潮と共に岩場は海面に沈んでいく。岸はすぐそこなのに助け人もなく、腹を空かせているのかその場を回遊するサメの距離が迫る中、ナンシーの決断は?

『海底47m』(2017)

画像: 『海底47m』(2017)

野生のサメを檻の中から鑑賞する“シャークケージ・ダイビング”に参加した姉妹にトラブル発生! 檻を吊るしていたワイヤーが切れ、二人が入ったままの檻が深水47mにまで落下してしまう。急な浮上は命取りになる潜水病を起こしてしまうが、無線は通じず、凶暴なサメたちが体当たりで檻を倒壊させようとし、ボンベの酸素の残りも少なくなってくる。海底での絶体絶命の危機を描き、全米でサプライズヒットとなったスリラー。

『パニック・マーケット3D』(2012)

画像: 『パニック・マーケット3D』(2012)

水没したスーパーマーケットの中をホオジロザメが泳ぎまわる! ハリウッドに対抗するようにオーストラリアがアジア圏を巻き込んで製作し、中国などで大ヒットした異色パニック作。

かつてライフガードをしていた時、同僚をサメに食い殺された主人公が、その後スーパーマーケット勤務になり、今度はそこが突然津波に見舞われ、海水に飲み込まれたスーパーに人食いザメが流れ込んでくる! 殺人鬼や強盗も絡んで凄い展開に!

『チコと鮫』(1962)

画像2: Photo by Getty Images
Photo by Getty Images

『ジョーズ』以前の「サメ映画」と言えば、日本ではこれが一番有名だったかも、というほど知られた1962年製作の伊=仏合作。さらに言えば、パニック映画でなくメルヘン的な作品。

舞台はタヒチで、漁師たちが恐れる人食いザメの子供を海岸で見つけた少年チコは友だちのディアーナとこっそりその子ザメを育てていく。サメと子供の友情を描くという今ではあまり考えられないハートフルな内容だが、一見の価値あり。

サメ映画の進化系がこの夏次々DVDリリース!

『シャークトパス〈合体パック〉(3枚組)』
8月5日発売 3,630円(税込)
発売・販売元:インターフィルム

人喰いザメと超巨大ダコが合体。その名もシャークトパス!伝説のプロデューサー、ロジャー・コーマンとその妻ジュリー・コーマン製作による進化系サメムービー『シャークトパス』(2010)、『シャークトパスVSプテラクーダ』(2014)、『シャークトパスVS狼鯨』(2015)のシリーズ3作品を収録したBOXがリリース。

画像: これはサメなのか?『シャークトパス』(2010)

これはサメなのか?『シャークトパス』(2010)

『シャークトパス』(2010)は上半身サメで下半身はタコという殺戮モンスターには、米海軍が極秘で絡んでいたという物語。続編『シャークトパスVSプテラクーダ』(2014)は顔が魚で胴体が翼竜という米軍が製造した生物兵器とシャークトパスが戦う。

第3弾『シャークトパスVS狼鯨』(2015)はマッドサイエンティストが生んだ“狼鯨”が凶暴化したシャークトパスと激突、というトンデモ・ワールドが全開。これもまた「サメ映画」の一つの形態だ。

『シャークストーム』
8月3日発売 5,280円(税込)
販売元:ニューセレクト 発売元:アルバトロス

もうひとつは『シャークネード』シリーズの製作スタジオ、アサイラムが贈る2021年製の最新サメ映画『シャークストーム』だ。猛烈な嵐が西海岸に襲来。凄まじい高波によってビーチハウスは破壊され、休暇中のサムソン一家はその中に閉じ込められてしまう。そして、押し寄せる海水と共に、人喰いザメが家の中に侵入してきた!

画像: アサイラム最新作『シャークストーム』(2021)

アサイラム最新作『シャークストーム』(2021)

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