今夏公開の「サメ映画」最新作『海上48hours ー悪夢のバカンスー』に続き、これまで作られた「サメ映画」から絶対に観ておきたい必見の10作をリコメンド。一人でハラハラしながら観ても、みんなでワイワイ観ても楽しめるこのジャンル。同じサメをテーマにしながら、恐怖や緊迫感、時には笑いも盛り込んで、次々新シチュエーションを生み出しているところも見比べてほしい!(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

『JAWS/ジョーズ』(1975)

「サメ映画」のベスト・オブ・ザ・ベスト!

まず絶対抑えておきたいのがスティーヴン・スピルバーグ監督の初期の大ヒット作。パニック・サメ映画のオリジンは、約半世紀前に作られた本作から始まったといってもいいかもしれない。初公開された1975年最大のヒット作であり、『スター・ウォーズ』が公開されるまで全米歴代ナンバーワン・ヒット作ともなった。

画像: 「サメ映画」のベスト・オブ・ザ・ベスト!

当時スピルバーグ自身もまだ無名に近い若手で、出演者にもいわゆるマネー・メイキング的な大スターが出ていない本作のサプライズ・ヒットの要因は何といっても巨大な人食いホオジロザメ。その全容を見せるのは映画の中盤になってからだが、スピルバーグはあの手この手のショック演出で、サメの恐怖を徐々に盛り上げ、観客を捕えて離さない。後半は3人の男たちと、クレバーな頭脳と得体のしれないパワーを持つサメの対決でアクション映画の趣に変わっていく。困難とされた海上での撮影もリアル感をもたらして、スピルバーグの演出力が非凡であることの裏打ちとなった。

すべてのサメ映画のお手本ともいえる本作は、サメ映画に限らずその後のいくつものホラーやサスペンス映画の雛形を作った。自身の続編も『ジョーズ2』(1978)『ジョーズ3D』(1983)『ジョーズ’87復讐篇』(1987)と3作が製作されている。

画像: Photos by Getty Images
Photos by Getty Images

『ディープ・ブルー』(1999)

開発されたサメと人間の頭脳合戦!

画像1: Photo by Getty Images
Photo by Getty Images

それまでの通常の「サメ映画」から一歩踏み出したレニー・ハーリン監督のSFアクション・スリラー。遺伝子操作でより巨大に、より賢くなったアオザメが身勝手な人間に対して反乱を起こすという今日的な内容に。

アルツハイマーの研究用に頭脳を開発されたサメと人間が知能戦を繰り広げるという点も当時目新しく、意外な登場人物が命を落とす展開なども意表を突く進行で、サメ映画ファンの間でも評価が高いポイント。

『MEG ザ・モンスター』(2018)

古代に存在した超巨大サメが蘇る!

画像: 古代に存在した超巨大サメが蘇る!

200万年前に存在したという全長23メートルの超巨大ザメ“MEG”(メガロドン)が目覚める! ジェイソン・ステイサム主演のパニック超大作で、大型化したサメの桁外れの脅威が話題を呼んだ。

マリアナ海溝を越えるような深海が発見され、そこに派遣された研究チームは、絶滅したと思われていた巨大ザメ、メガロドンに襲われる。しかもそのモンスターは暖流に乗って海水浴客で賑わうビーチに接近していく! 続編製作も決定。

© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT INC.

This article is a sponsored article by
''.