猫と美味しそうな食事で視聴者をトリコにしたドラマ「ねこ物件」が映画化され、8月5日よりロードショー。ドラマ、映画ともに主演を務めたのは、今年6月まで放送されていたドラマ「嫌われ監察官 音無一六」の四堂厘太郎役でも存在感を発揮していた俳優、古川雄輝。猫好きだという彼の本作への思いや、共演者の印象などについてインタビュー。
画像: 古川雄輝:映画『劇場版 ねこ物件』インタビュー

“猫と関わる作品に出演したい”と言い続けてきてはいたので、長年の夢が叶いました

──古川さんは本作ドラマの制作発表会見で初めて、愛猫2匹を飼っていることを明かしましたよね。

「6年間も公表できずにいたので、ルーク(アメリカンショートヘアのオスで、『スター・ウォーズ』の主人公の名前から命名)も、彼より年下のステラ(同じくオスで保護猫。『荒川アンダー ザ ブリッジ』の登場人物の名前から命名)も、成猫になってしまいました(笑)。ただ、前からずっと猫好きで“猫と関わる作品に出演したい”と言い続けてきてはいたので、長年の夢が叶いました」

──作品で共演した、猫ちゃんたちはいかがでしたか。

「親バカなのでもちろんウチの猫たちが一番かわいいのですが(笑)、共演した中ではチャーが、圧倒的にかわいかったです。自分がポスターで抱っこしている猫です。抱っこされ慣れていたからだと思います。黒猫のクロは恥ずかしがり屋さんなので、ソファーの奥にもぐったり、抱っこもさせてもらえなくて、猫らしい性格という表現が合っていると思います。チャーは慣れてくると抱っこさせてくれて、興味津々らしく自分から近づいてきてくれるのがうれしかったですね。シシマル(作中での名前はタマ)は、まだ猫じゃらしを揺らすと興奮するぐらいの子猫です。役柄としてふれあうシーンが少なかったのは残念でした」

画像: “猫と関わる作品に出演したい”と言い続けてきてはいたので、長年の夢が叶いました

全体的なテーマは“癒やし”です

──俳優さんと共演した感想も。立花修役を演じた、細田佳央太さんとは現場でどのようなお話を。

「細田くんは、撮影当時19歳で、自分は33歳。撮影中に彼が20歳の誕生日を迎えたので、誕生日プレゼントを渡したんです。そうしたら“20歳になったので、どんなお酒がお勧めか教えてください”と何度か聞かれたので教えたら、その二週間後の自分の誕生日に、話したお酒をプレゼントしてくれました。“こんな気遣いができる20歳の青年っている!?”と感動して、なんて大人な人なんだろう。圧倒的に礼儀正しいし、こんな気遣いができる20歳って、なかなかいませんよね?」

──たしかに。島袋毅役を演じた上村海成さんは、どんな役者でしたか。

「上村くんは、そうですね、たとえば“花がキレイですね”と話しかけられたら、一般的には“そうですね”などと答えるじゃないですか。だけど彼は、“でも、いつか枯れますよ”と答えるような人です(笑)。毎カット、自分のお芝居に納得できていないようで、カメラが止まるとものすごく悩んでいるような顔をするんです。綾部(真弥)監督も、その表情に大笑いしていました。自分も、少しネガティブにひねる彼を“おもしろいな”と眺めていました」

──各々の意外な一面をありがとうございます。映画の見どころもお願いします。

「タイトルに“ねこ”がついてはいますが、美味しそうなグルメも出てくるので全体的なテーマは“癒やし”です。猫に興味がなくても、何も考えずに観て楽しんでいただける作品だと思います。優斗の成長物語も観ていただきたいですし、個人的には優斗が朝起きて、チャーが胸に乗っているシーンにも注目していただきたいです。1テイク目は“シャーッ!”と威嚇されて撮り直しになったので(笑)。人間と猫が同時進行で映る映像は、すごく難しいのだと改めて実感しました。ほかにも、撮影で偶然起きた映像があるので、どこなのか探しながらご覧になっても楽しめるのではないでしょうか」

※2022年8月8日発売の「SCREEN+Plus(スクリーンプラス)vol.80」には、古川雄輝さんのグラビア&インタビューが掲載されます。

撮影/奥田耕平
ヘアメイク/橋場由利佳
文/内埜さくら

画像1: 全体的なテーマは“癒やし”です

(プロフィール)
古川雄輝 YUKI FURUKAWA
1987年12月18日生まれ、東京都出身
〈近年の主な出演作〉
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年)
映画『リスタートはただいまのあとで』(2020年)
映画『あなたがここにいてほしい』(2022年 ※主演日本語吹き替え)
ドラマ「LINEの答えあわせ〜男と女の勘違い〜」(2020年)
ドラマ「働かざる者たち」(2020年)
ドラマ「東京、愛だの、恋だの」(2021年)
ドラマ「ごほうびごはん」(2021年)
ドラマ「ねこ物件」(2022年)
ドラマ「嫌われ監察官 音無一六」(2022年)

画像2: 全体的なテーマは“癒やし”です

〈STORY〉
2匹の猫、クロとチャーと暮らす二星優斗(古川雄輝)。祖父・幸三(竜雷太)が亡くなったことから始めた“猫付きシェアハウス”二星ハイツには、それぞれの夢を持つ4人の同居人が住んでいたが、皆次のステージへと巣立っていった。不動産会社の有美(長井短)から、かつての入居者たちの活躍を聞かされ、二星ハイツの再開を促されるが、優斗は気乗りがしない。しかし、祖父が遺した手紙に書かれていた、幼い頃に離ればなれになった弟の存在を思い出して、探し出すことを決意する。その方法とは、“猫付きシェアハウス”と自分の存在を全国に知らしめて、再び住人を募ることだった。そんな優斗をサポートしようと入居者だった、修(細田佳央太)、毅(上村海成)、丈(本田剛文)、ファン(松大航也)の4人が二星ハイツへと帰ってきた。そんなある日、加納直人(金子隼也)と名乗る人物が入居希望者として現れたのだが──。
猫と人との繋がり方や新しい家族の形を描いたハートフル・ストーリー。

『劇場版 ねこ物件』
8月5日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

監督・脚本:綾部真弥
出演:古川雄輝
   細田佳央太 上村海成 本田剛文(BOYS AND MEN) 松大航也
   金子隼也 山谷花純/長井 短 竜 雷太
主題歌:SPiCYSOL「Bell」(ワーナーミュージック・ジャパン)
配給:AMGエンタテインメント

公式HP https://neko-bukken-movie.com

© 2022「ねこ物件」製作委員会

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