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SCREEN7月号で応募した「あなたの好きな海洋映画」ですが、読者が選んだ1位は人気サメ映画特集にてご紹介した「サメ映画」の金字塔『JAWS/ジョーズ』(1975)でした。でも2位以下も人気作品揃い。そしてどの映画もタイトルを聞いただけで青い海原が頭の中に広がってくるような印象に残る作品ばかりです。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『アクアマン』(2018)© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

第6位『ウォーターワールド』(1995)

画像: © 1995 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
© 1995 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

ユニバーサル・スタジオのアトラクションになったことでも有名な海洋アクション・アドベンチャー。舞台は温暖化によって世界中が海で覆われてしまった近未来の世界。巨額の製作費でハワイ沖での大がかりなロケが行われた大作だが、その海上セットだけでも見る価値あり! 一匹狼の主人公と海賊集団のオーシャン・バトルも迫力満点だ。

「ファンタジーのような現実のような設定で若いころ観てワクワクした」(30代・女性)

第7位『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)

画像: 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)ディズニープラスのスターで配信中 © 2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)ディズニープラスのスターで配信中

© 2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

パイとは主人公の青年の名前。この青年が海難事故に遭遇したことから、ライフボートで一頭のトラと海の上を漂流する羽目になるという信じられない実話を基にしたドラマ。海を漂う間に魚群が船内に飛び込んでくるシーンや夜の海から鯨が飛び出してくるシーンなどが幻想的。トラはともかく、こんな神秘的な海なら一度は見てみたくなる?

「幻想的な海を舞台に哲学を語る壮大さにのまれた」(40代・女性)

第8位『喜望峰の風に乗せて』(2018)

画像: © STUDIOCANAL S.A.S 2017
© STUDIOCANAL S.A.S 2017

英国人気男優コリン・ファースの主演で注目された実話の映画化。空前の海洋冒険ブームが起きていた60年代英国で、世界一周のヨットレースに一人のアマチュアが参加することになったという実話を基にしている。

彼を待っていたのは容赦ない海の試練。果たしてその結末は? 喜望峰とは南アフリカ共和国ケープタウンにある絶景が有名な岬。

「海の上で孤独な状態に陥るコリン・ファースの演技が真に迫っていた」(30代・男性)

第9位『フリー・ウィリー』(1993)

画像: 1993 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights reserved.
1993 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights reserved.

母に捨てられた孤児と母から引き離されたシャチの友情を描きスマッシュヒット。いくつかの続編も製作された人気作。シャチのウィリーは最後に水族館から故郷の海に解放されるが、「ウィリーを演じたケイコはなぜ解放されない?」という声がファンから上がり、基金が創設され、遊園地にいたケイコ自身も故郷に帰されたという素敵な裏話も。

「少年とシャチが友情で結ばれるという物語に本気で憧れました」(40代・女性)

第10位『青い珊瑚礁』(1980)

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80年代のトップアイドルだったブルック・シールズが主演して人気を呼んだ青春映画がランクイン。後にミラ・ジョヴォヴィッチ主演で続編『ブルーラグーン』(1991)が製作された。

船の火事で無人島に流れ着いた若い二人の生存者がサバイバルしていく姿を描く。フィジーで撮影された紺碧の海が美しく、ロケ地は有名観光スポットになっているそう。

「主演のブルック・シールズとネストール・アルメンドロスのカメラが最高」(50代・男性)

第11位『ザ・ディープ』(1977)

画像3: Photo by Getty Images
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『JAWS/ジョーズ』(1975)の原作者ピーター・ベンチリーの小説を映画化した70年代海洋アドベンチャーで、オールドファンに人気が高い。沈没船に眠るスペイン王の財宝をめぐるサスペンスとアクションというオーソドックスな内容ながら、バミューダ、沈没船、宝探しといった海洋ファン心理をくすぐるキーワードで彩られ、壮快なラストも印象的。

「バミューダ海域で宝探しという設定にワクワクして観たのを覚えています」(60代・男性)

その他の作品、読者コメントはこちら!

  • 『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)…「海洋パニック作品として最高ですから」(60代・男性)
  • 『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)…「潜水艦映画に外れ無しと言われるのがよくわかる」(40代・男性)
  • 『オーシャンズ』(2009)…「海の中の生物をいろいろ描いた楽しいドキュメント」(30代・女性)
  • 『アビス』(1989)…「ジェームズ・キャメロン監督だから単なるSFに終わらない」(40代・女性)
  • 『白鯨』(1956)…「モビー・ディックとエイハブ船長の一騎打ちが大迫力」(70代・男性)
  • 『海猿』(2004)…「恐ろしさがあった上で海の素晴らしさを教えてくれる映画だから」(30代・女性)

【コラム・まとめ】

さすが映画マニアの読者たちによる選択!

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズはジョニー・デップら出演者の魅力もさることながら、海賊映画だけあって常に背景にカリブの海が思い描かれるほど。続く『タイタニック』(1997)も中盤で、主人公のジャックとローズが巨船の舳先で両腕を広げた時、目の前に広がる夕焼けに赤く染まった海が脳裏に焼き付くよう。そして『グラン・ブルー』(1988/初公開時タイトルは『グレート・ブルー』)は、潜水記録に挑むダイバーたちが潜っていくどこまでも青い海底があまりにも美しい。

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)の時に静かで時に荒々しい太平洋や、『アクアマン』(2018)で描かれた海底王国アトランティスなど、近年の大作の海だけでなく、『青い珊瑚礁』(1980)『ザ・ディープ』(1977)といった懐かしくもそこに描かれた海の青さが鮮烈な旧作にも人気が集まりました。

リストに載らなかった作品にも『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)といった海上、海中が舞台のアクションから、『アビス』(1989)のような謎めいたSF、『白鯨』(1956)のようなベストセラーを映画化した往年の名画、『オーシャンズ』(2009)のような海の生物に迫るドキュメンタリーまで、様々なタイプの「海洋映画」が挙げられ、さすが映画マニアの読者たちによる選択! と唸らされるほど。これらの映画を観れば少なからず猛暑を忘れられるかもしれません。

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