『ペンギン・ハイウェイ』(第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞)や『泣きたい私は猫をかぶる』(Netflixにて配信され、世界30カ国以上で再生回数の多い映画ランキングTOP10入りする)など、数々の名作を世に送り出して来たスタジオコロリド。日常と非日常を行き来しながら、どこかリアルで懐かしい「子供の姿」の主人公たちを魅力的に描き出し、着実にファンを増やしてきた。そんな主人公たちに共通することの一つ目は、子供らしい純粋さと真っ直ぐさを持ち、それに素直に従い行動していくところだろう。
魅力その①
スタジオコロリドが描く、純粋で真っ直ぐな少年少女たち
『ペンギン・ハイウェイ』の主人公・アオヤマ君もその1人で、彼は憧れのお姉さんを知りたい、そして助けたいという気持ちからペンギンの謎を解くための研究に没頭していく。謎を解き進めるにつれてお姉さんに不穏な現象が起き始めても、研究に没頭しすぎて熱を出しても、アオヤマ君は止まらない。その純粋な気持ちを研究にぶつける、子供らしい無鉄砲さと勢いを持っているのだ。
魅力その②
思わず「わかる!」と共感してしまう、繊細さをもつ主人公たち
そして、思わず「わかる!」と共感してしまうキャラクター達の繊細さもスタジオコロリド作品の魅力といえるだろう。
『泣きたい私は猫をかぶる』の主人公・ムゲは、誰にも言えないとっておきの秘密があった。それは猫に変身できる不思議なお面を使い、猫の姿になって家をこっそり抜け出し想いを寄せる男の子に会いに行くこと。そんな彼女の抱える家にも学校にも居場所がないと感じている孤独感や、それを誰にも言えない複雑さ。驚くほどにリアルな気持ちに感情移入する人も多いのではないだろうか。
スタジオコロリドが描いてきた主人公たちの魅力を併せ持つ
“別れ”を通して成長する幼馴染コンビ・航祐と夏芽
スタジオコロリドが最新作『雨を告げる漂流団地』で描かれる主人公は、そうしたスタジオコロリド作品の主人公たちの魅力を併せ持った、航祐と夏芽の幼なじみコンビ。かつては姉弟のように同じ団地で育ったが、あることがきっかけで距離ができてしまっている。謎の海を漂流する団地の生活では、そんな2人が子供らしい無鉄砲さと前を向く力で突き進み、共にピンチを乗り越えていく。
さらに、本当は誰よりも夏芽のことを気にかけているが素直になれない航祐と、我慢することに慣れてしまい自分の気持ちを言えなくなってしまった夏芽たちの持つ繊細さも見所。特に夏芽は、自らの家庭環境の複雑さもあり、作品のキーとなる団地が取り壊されてしまうことを受け入れられず複雑な気持ちを抱え続けているが、航祐や共に漂流することになった仲間、そして謎の少年・のっぽとの交流を通してどのように成長していくのか。彼らが経験する“初めての別れ”と“成長”の物語にも要注目だ。
『雨を告げる漂流団地』
9月16日(金)Netflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショー!
©コロリド・ツインエンジンパートナーズ