復帰にふさわしい簡単な仕事として、レディバグは気合たっぷりに<東京発・京都⾏>の超⾼速列⾞に乗り込み、早速お⽬当てのスーツケースを⾒つける。「俺に運が向いてきたかも」早々と仕事を終え、品川駅で早速降りようとするレディバグに、突如、強い復讐⼼に燃えたメキシコNo.1の殺し屋ウルフ(バッド・バニー)がナイフで襲い掛かる。胸にナイフが突き刺されるも、携帯電話が盾となって命拾いするレディバグ。男が誰かも分からず、恨まれることに⾝に覚えのないレディバグは、なぜ⾃分が狙われるのかが全く分からない・・・・・・。
だがそんなことはお構いなしに「⼈⽣を返せ」「復讐しに来た」と執拗に攻撃を畳みかけてくるウルフ。「お前誰だよ?」「ちょっと落ち着いて話し合わないか?」「どこにいようと追い詰める」「なんで?」「貴様の⼈⽣を潰してやる」「だから誰なんだよ!?」⼀⼼不乱に襲いかかるウルフとは裏腹に、どこかとぼけたやり取りをしながらブリーフケースを巧みに操り、男からの壮絶な攻撃を交わすレディバグの様⼦がクールでスタイリッシュなアクションシーンとなっている。
レディバグに何故か強い恨みを抱いているメキシコNo1の殺し屋<ウルフ>を演じたのは、世界中で多くのファンを持ち“2022年Spotifyで最も再⽣されたアーティスト”の称号を持つ<バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)>。ウルフ役について、当初は⽩髪混じりの⽼⼈の配役を考えていたリーチ監督だが、キャスティングディレクターの紹介で引き合わされた時「それが⼀変した」と⾔う。
「彼の演技を⾒たことがある⼈なら分かると思うが、何事にも⼼を込めて取り組んでいる。だから、復讐に燃えるのではなく、愛に燃えるようなキャラクターにしたんだ」と彼が演じたからこそ成⽴した<ウルフ>と⾔うキャラクターについて明かす。そして「バッド・バニーにあの役を演じてもらうことで、キャラクターの⼈間らしさが際⽴った」「ウルフとレディバグが殴り合っている時でさえ、キャラクターの感情が伝わってくる」と⾔い「これは闘いの振り付けをどのように⽤いるかを⽰す良い例だよ。レディバグは混乱していて、防御の動きの中でも、この男が誰でなぜこのようなことが起こっているかを⾒極めようとしている。⼀⽅ウルフは、失ったものに対して抑えきれない怒りに⽀配されてしまっている」とそれぞれの戦いのスタイルの中にそれぞれ違ったストーリーやユーモアを込める、リーチ監督ならではのアクション演出⽅法についても語っている。
『ブレット・トレイン』
9⽉1⽇(⽊)全国の映画館で公開
原題: BULLET TRAIN
原作︓伊坂幸太郎「マリアビートル」(⾓川⽂庫刊)
監督︓デヴィッド・リーチ
脚本︓ザック・オルケウィッツ
キャスト︓ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・⼩路、真⽥広之、マイケル・シャノン、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)