山荘にやってきた恋人・真知子(松たか子)に「寒かっただろ?」と優しい笑顔をむけるツトム(沢田研二)から、予告編は始まる。「つち?土の香りなのね。」と子芋の“土の香り”に気づく真知子など、要所要所のセリフで物語が動きだす。禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、本作の世界観が立ち上がっていく予告編になった。
何より目を引くのは、“畑と相談して”ツトムが作る普段の献立、真知子の為に作る料理、通夜振る舞い。子芋の網焼き、炊き立てのみょうがご飯、わらびのおひたし、胡麻豆腐、ふろふき大根、若竹煮など、目に美しく、食欲をそそる料理が続く。本作は料理研究家の土井善晴が初めて映画の料理に挑んだ作品でもある。
この度、9/16(金)~24(土)にスペインで開催されるサン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」への出品が決定。ヨーロッパの食の都で、“土井善晴が手がける和食”が世界デビューを飾る。9/21(水)のプレミア上映後には、作品をテーマにしたディナーが楽しめるのが特色の部門。ディナーの料理は、スペインのレストラングループ「NOMO」で活躍する茨城県出身の萩野谷尚之氏が担当。どんな料理が提供されるのか。本作の世界デビューに注目だ。
また、9/13(火)~9/19(祝・月)に松屋銀座 8Fイベントスクエアで開催される「銀座・手仕事直売所」に、『土を喰らう十二ヵ月』の世界観を楽しめるショップが開店。本作で使われている器や関連本などを購入できる。「ツトムの台所」で撮影ができる SNS スポットも登場する。
『土を喰らう十二ヵ月 』
11 月 11 日(金)より 、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他にて全国公開
© 2022 『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
配給:日活