思わぬタイムトラブル！ 時間旅行をテーマにした話題作7選

「ペーパーガールズ」

新聞配達バイトの少女たちが未来へタイムスリップ！

物語の始まりは1988年。新聞配達のバイトをする12 歳の少女4人がトラブルに見舞われ、2019年にタイムスリップ。2つの組織の時空戦争に巻き込まれ、命を狙われるハメになってしまう。少女たちは未来の自分たちや家族らの助けを借りながら1988年への帰還を目指すが…。

原作はアメリカで大ヒットしたグラフィック・ノベル。「80年代」「4人組」など「ストレンジャー・シングス 未知の世界」を彷彿とさせる設定ながら、少女たちが初めから仲良しなわけではないのが斬新。自信のないアジア系のエリン、不良のようなマック、頭の回転が速いアフリカ系のステファニー、裕福なユダヤ系のJKといったように少女たちの出自はバラバラ。衝突を繰り返しながらも絆を強めていく『スタンド・バイ・ミー』（1986）のようなビターな青春ドラマも魅力的だ。

さらには『パシフィック・リム』（2013）のような巨大ロボットも登場！ それもそのはず、製作にはレジェンダリー・エンターテインメントのTV部門が参加。「Plan B」を率いるブラッド・ピットも製作総指揮に名を連ねるなど、話題盛りだくさんの作品となっている。

『MONDAYS／このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

日本ならでは!?
お仕事タイムループ・ムービー

オフィスを舞台にしたタイムループ作品が日本から誕生。同じ1週間が繰り返されていることを自覚した朱海（円井わん）ら広告代理店の面々が、ループを終わらせる鍵となる部長・永久（マキタスポーツ）に「タイムループしている」ことを気付かせるべく、社内の根回しやプレゼンに奮闘する。

監督は、2021年に公開された35人の中学2年生に密着したドキュメンタリー『14歳の栞』が話題を呼んだ竹林亮。ループを知らせる合図や先読み行動など〝ループもの〞らしいお約束は押さえつつも、主人公だけでなくオフィスにいる全員がタイムループしているという新しさを作品に盛り込んだ。〝お仕事もの〞として、コピーライティング・デザイン・アイデア出しなど、広告代理店の裏側が垣間見えるのも興味深いポイント。

転職先のことで頭がいっぱいで余裕ゼロな主人公・朱海を円井わんが好演。お人好しだがオフィスでは漫画を広げているだけのどこか憎めない部長・永久をマルチに活躍するマキタスポーツが演じている。主題歌は人気ヒップホップ・アイドル「lyrical school」が担当した。約80分、気軽に楽しめる作品となっている。

「シャイニング・ガール」

女性ばかりを狙うサイコキラー…
その手口に衝撃

過去の事件で心身ともに大きな傷を負ったカービー（モス）。新聞社に勤める彼女は、ある殺人事件と自分の事件に共通点を見出し、ベテラン記者ダン（モウラ）と手を組み事件の謎を追っていく。その裏では謎の男（ベル）が暗躍しており…。

時間を利用したギミックが思わぬ形で関わってくる。主演は『透明人間』（2020）のエリザベス・モス。ベテラン記者を「ナルコス」のヴァグネル・モウラ、カギを握る男をジェイミー・ベルが演じる。

『トゥモロー・ウォー』

30年後の未来でエイリアンと闘え！

妻と娘と平凡に暮らす高校教師のダン。ある日彼らの前に現れた30年後の未来人に「エイリアンとの戦争に力を貸してほしい」と協力を求められ、ダンは名乗りを上げた他の人々と共に未来へ派兵されることに。

複数の腕と触手を持つエイリアン〝ホワイト・スパイク〞のデザインや、クリス・プラット演じるダンが彼らと殴り合うアクションシーンなどみどころ満載。Prime Video 作品として公開48時間で最も視聴された映画の記録を塗り替えた。

『アダム＆アダム』

運命を変えるのは12歳と40歳の自分

舞台は2022年。12歳の少年アダムは、母の留守中に納屋に隠れていた40歳の自分を発見。妻探しの途中でこの時代に不時着したという未来のアダムだが、そうしている内に未来から追手が来襲。二人は逃亡しながら、ある事実に気づく。

森に宇宙船が不時着する設定は『E.T.』（1982）、ライトセーバー風の武器は『スター・ウォーズ』など、名作SFを感じさせるポイントにも注目！ 主演&監督は『フリー・ガイ』（2021）でもコンビを組んだライアン・レイノルズ×ショーン・レヴィ。

「ラ・ブレア」

巨大な穴の向こうは原始時代だった…？

ロサンゼルスのど真ん中〝ラ・ブレア地区〞に突如として巨大な陥没穴が現れ、車や建物、多くの人々が一瞬のうちに落下。地上に残された者は穴に落ちた家族を救うため手掛かりを探すが、アメリカ国土安全保障省は早々に救助活動の打ち切りを発表。

一方、穴に落ちた者たちは現代のロサンゼルスとは程遠い、原始時代の地球のような場所へ辿りついていた。過酷な環境で果たして彼らは生き残れるのか。そして陥没穴の正体とは？

「4400」

時を超えて帰ってきた行方不明者たち

人気ドラマシリーズ「4400 未知からの生還者」が放送から10年以上の時を経てリブート。過去100年間に行方不明となった4400もの人々が、当時の年齢のまま、そして記憶もないまま2021年のデトロイトに一斉に帰還。戻ってきた人々は、ある〝特殊能力〞を備えており、何かを隠している政府は彼らを隔離しようとする。

製作総指揮を「リバーデイル」のアリアナ・ジャクソン、「CSI：マイアミ」などのスニル・ネイヤーらが担当した。