『この世界の片隅に』の製作スタッフが贈るこの秋最高の感動作『天間荘の三姉妹』が10月28日(金)に公開。このたび、本作の舞台となる海を一望する旅館・天間荘ならではの、料理のこだわりについての制作秘話が公開された。

現在ハリウッドを拠点に活躍する、『あずみ』『ルパン三世』、そしてジャン・レノ主演『ドアマン』の北村龍平監督が、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ髙橋ツトムの代表作『スカイハイ』のスピンオフ作品『天間荘の三姉妹』を映画化。いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながり、など誰にとっても他人事ではないテーマを、観る者の心に問いかけながら見つめていく映画『天間荘の三姉妹』。

交通事故で臨死状態になったたまえ(のん)は、謎の女性・イズコ(柴咲コウ)によって天空と地上の間にある「天間荘」 に導かれ、異母姉ののぞみ(大島優子)とかなえ(門脇麦)に温かく迎え入れられる。天間荘に到着したたまえを待っていたのは、美しい海に囲まれた街・三ツ瀬ならではの新鮮な魚介類など、地元の食材をふんだんに使用した豪華な料理の数々。天間荘で働くようになるたまえは、料理長・宝来(中村雅俊)に魚の捌き方を教わり、自らも調理に挑戦。三ツ瀬の住人が集う宴会シーンでは、宝来だけでなく、のぞみ・かなえ・たまえの三姉妹、のぞみとかなえの母親で天間荘の大女将である恵子(寺島しのぶ)も自ら腕を振るい、家族総出でもてなす。

画像1: 海を一望する旅館・天間荘ならではの料理のこだわりとは?『天間荘の三姉妹』制作秘話

本作を彩る数々の見事な料理シーンを監修したのは、本作のロケ地でもある「料亭湯宿 銀鱗荘」で総料理長を務める齋藤法泰氏。登場した料理について聞いたところ「本作で最初に料理が登場するのは、たまえが天間荘に到着した日に振舞われる豪華な夕食ですが、このシーンのベースとなったのが、実際に銀鱗荘で楽しむことができる会席料理。普段、宿泊客に提供している会席料理に感激した演出部の意向で、基本のメニューはそのままに、ボリュームや盛り付け方を微調整し、内容を決めていきました。

画像2: 海を一望する旅館・天間荘ならではの料理のこだわりとは?『天間荘の三姉妹』制作秘話

劇中ではさらにお刺身や生牡蠣など、港町・三ツ瀬ならではの新鮮な海鮮料理が多数登場します。調理場内にある大きな水槽の活魚を使い、撮影に向けて新鮮な料理を用意。また長時間に及ぶ撮影中に料理が乾燥・劣化するのを防ぐため、撮影スタートから逆算して食材の仕込みを行う、同じ料理を何皿も用意して差し替える、といった工夫を凝らしました。さらに見た目の美しさだけでなく、出演者が実際に食べることを考え、温かい料理は直前に加熱、冷たい料理はギリギリまで冷蔵保存するなど、料理人として食べたときのクオリティにもこだわりました。

画像3: 海を一望する旅館・天間荘ならではの料理のこだわりとは?『天間荘の三姉妹』制作秘話

メニューや食材に加え、シーンに応じて皿の大きさや品数、盛り付け方にも変化をつけました。天間荘で働き始めたばかりのたまえが財前に朝食の並べ方を注意されるシーンでは、小皿を多数使用し、バラバラに見えるような並べ方を演出。それに対し、家族で食べる朝食シーンは、質素で手軽に時間をかけずに食べる姿をイメージし、大皿に盛り付けた料理を用意しました。

画像4: 海を一望する旅館・天間荘ならではの料理のこだわりとは?『天間荘の三姉妹』制作秘話

また監督から相談を受けた、料理長・宝来が最後に調理場に別れを告げるシーンでは、和食の調理人ならではの塩と酒、包丁で感謝の念を表す演出を提案。静かながら印象に残るシーンに仕上がっています」と、時間をかけて様々な工夫を凝らし、老舗旅館「天間荘」の目玉である見事な料理を再現してみせたことを教えてくれた。

画像5: 海を一望する旅館・天間荘ならではの料理のこだわりとは?『天間荘の三姉妹』制作秘話

シーンに合わせた繊細なこだわりが詰まった天間荘の料理の数々。天間荘の宿泊客だけでなく、映画を観ている観客をも魅了する料理を堪能してみたくなること間違いなし!

映画『天間荘の三姉妹』は 10 月 28 日(金)より全国ロードショー。

『天間荘の三姉妹』
10月28日(金)全国ロードショー
配給:東映
©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

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