アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』に続き、新たなゴジラ・ムービーが早くも日本公開。10周年を迎える“モンスター・ヴァース”の最新作でもある『ゴジラxコング 新たなる帝国』では再びもう一方の〈王者〉キングコングとの顔合わせで、地上と地下の2つの世界を超えてこれまで以上に壮大なモンスター界の闘いが繰り広げられます。今年はさらにゴジラの生誕70周年。アニバーサリー・イヤーに贈られる記念大作の見どころをお伝えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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ゴジラとコング、モンスター界の両巨頭激突のその先は?

画像: ゴジラとコング、モンスター界の両巨頭激突のその先は?

米ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズそして日本の東宝が提携し、2014年からスタートしたハリウッド版「ゴジラ」シリーズの世界と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)の世界がクロスオーバーする“モンスター・ヴァース”シリーズの最新作。

今回は怪獣と人類が共生する世界で未確認生物特務機関:モナークが異常なシグナルを察知し、イタリア、フランス、エジプトなど地上世界(ゴジラ・テリトリー)と地下空洞(コング・テリトリー)を行き来して、未知なる脅威に人類&キング・オブ・モンスターズが立ち向かう。そして2大モンスター以外にも様々な、おなじみキャラ&新たな怪獣が登場する見どころも注目。

出演は前作『ゴジラvsコング』のレベッカ・ホール、カイリー・ホットル、ブライアン・タイリー・ヘンリーが続投。さらに『ザ・ゲスト』(2014)のダン・スティーヴンス、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のファラ・チェンらが新たに参加する。

監督は『ゴジラvsコング』に続きアダム・ウィンガードが担当。脚本には「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのテリー・ロッシオはじめ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイターが当たっている。

ちなみに本年はゴジラの生誕70周年と「モンスター・ヴァース」の10周年が重なる記念の年で、本作はそのWアニバーサリー作品とされている。

あらすじ

数年前のゴジラ、キングコングとメカゴジラのバトルの後。コングは様々な怪獣たちが生息する地下空洞世界で仲間もなく単体で生きていた。その姿を見守るのは未確認生物特務機関「モナーク」のアイリーン・アンドリュース博士(レベッカ・ホール)。

一方のゴジラは地上世界におり、人類と共生しながら巨大怪獣が出現すると危険を察知して動き出し、敵を倒していた。またアイリーンは、もともとコングが生息していた髑髏島を守ってきたイーウィス族最後の一人である少女ジア(カイリー・ホットル)を引き取って養女として育てていたが、主に手話とテレパシーで会話するジアの様子が最近変調しているようで、アイリーンは陰ながら心配していた。

そんな時、地下世界から未確認のシグナルが発信されていることにモナークが気づく。ゴジラもそれを感知して、迫りくる脅威に備えるかのようにフランスの原子力発電所を襲い、自らを強化する。

アイリーンは信号の発信源を確認するため、旧知の獣医師トラッパー(ダン・スティーヴンス)、ポッドキャスターのバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)、そしてシグナルを感知していたジアらと共に地下空洞の世界へ向かう。そこでシグナルの正体を突き止めようとする一行だが、思わぬ危機と驚くべき真実が待っていた…。

「モナーク」とはどんな組織?

画像: モナークが監視しているコングの棲む地下空洞世界

モナークが監視しているコングの棲む地下空洞世界

未確認生物特別研究機関「MONARCH」は、元々1946年当時のトルーマン合衆国大統領が巨大生物に対する調査を進めるべく設立した機関。地球にはいまだに未開の地があり、そこには人類の叡智を越えた巨大生物が生息しているということを突き止め、その調査を世界規模で極秘のうちに継続し、これまでにゴジラをはじめとする数々の巨大生物(タイタン)を発見している。

従来秘密裏に行動してきたが、2014年のゴジラとムートーの戦い以降はその存在が明らかになって、公に怪獣災害を食い止める活動を行っている。世界各地に基地があり、独自に戦闘部隊や司令船や探査船なども所有している。

登場人物・キャラクター紹介

画像: © 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
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ゴジラ

巨大怪獣の王。地上世界に生息し人類も制御できないがコングと共闘して敵に向かう。

本作のゴジラ・プロフィール

  • 全高120メートル

人類の軽率な戦争兵器の使用で目覚めた究極の捕食者。前作『ゴジラvsコング』の最後で通常と違う行動を取り始めた理由を解明するため、モナークの科学者たちにその調査が委ねられた。今回冒頭で来たるべき戦いに備えローマのコロッセオで“充電”を行っている。

コング

髑髏島に住んでいた巨大な類人猿。現在は地下空洞の世界で仲間を探しながら暮らす。

本作のコング・プロフィール

  • 全高103メートル

荒々しい筋肉、パワー、威厳を持った巨大な類人猿。以前より賢くなり、地下空洞世界という新たな住処に暮らしている。今回負傷した手のためにモナークが提供したB.E.A.S.T.グローブ(バイオ強化アナトメック耐震サンダーグローブ)を装着してパワーアップ。

スカー・キング

画像: スカー・キング

地下空洞に生息するコングと同じの種の部族を支配する独裁者。鞭を武器にしている。

スーコ

画像1: スーコ

コングと同じ種の子供。最初はコングに警戒心を見せているが、次第に親しくなる。

画像2: スーコ

アイリーン・アンドリュース博士(レベッカ・ホール)
(画像中央)

髑髏島でコングの研究を行っていた「モナーク」の言語学者で、コングを地下空洞世界に移送した。孤児となったジアを引き取り養母となった。

トラッパー(ダン・スティーヴンス)
(画像左)

歯痛で苦しむコングの治療に当たった医師で、かつてアイリーンと大学の同窓生だった仲。アイリーンたちと地下空洞世界の探索に向かう。

ジア(カイリー・ホットル)
(画像右)

コングとは特別な絆を持つ髑髏島の先住民イーウィス族の少女。一族が全滅したためアイリーンが引き取った。耳に障がいがあり手話で会話する。

バーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)

画像: 画像右がバーニー

画像右がバーニー

独自のポッドキャストで怪獣たちに関する陰謀説を主張している。アイリーンたちと今回の地下空洞世界探索に同行。香港に在住。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』
2024年4月26日(金)公開予定
アメリカ/2024/1時間55分/配給:東宝
監督:アダム・ウィンガード
出演:レベッカ・ホール、ダン・スティーヴンス、ブライアン・タイリー・ヘンリー、カイリー・ホットル、ファラ・チェン、アレックス・ファーン

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