イントロダクション
「それを見た者は必ず一定期間の後に死に至る」という呪いのビデオ。怨念がビデオを媒介にして拡散されていくという恐ろしい設定が世界中を震撼させた最恐ホラーの最新作。今回貞子の呪いは現代社会に適応してSNSで拡散され、24時間以内に呪いの方程式を解明すべく奔走する主人公たちとの対決を描く「謎解き」タイムサスペンスホラーとなっている。
貞子の呪いと対峙するIQ200の天才大学院生・一条文華を演じるのは小芝風花。他に人気グループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬、黒羽麻璃央、西田尚美、八木優希、池内博之、渡辺裕之など実力派が共演。監督は『99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE』(2021)の木村ひさしが手がけ、進化した貞子の呪いが生み出す新たな恐怖を演出する。
ストーリー
時は現代。「呪いのビデオを見た人が24時間後に突然死に至る」という怪事件が全国各地で発生し、IQ200を誇る天才大学院生・一条文華(小芝)は、テレビ番組で共演した霊媒師のKenshin(池内)が「呪いがSNSで拡散すれば人類滅亡」と主張するのに対し、呪いなどありえないと断言したことから事件の解明を挑まれる。運悪く文華の妹・双葉(八木)が興味本位でビデオを見てしまい、窮地に追い込まれる。
文華は自称占い師の前田王司(川村)、謎の協力者・感電ロイド(黒羽)と共に「呪いの方程式」を解明すべく奔走するが、タイムリミットの24時間が刻一刻と迫ってくる……!
登場人物
一条文華(小芝風花)
IQ200の天才大学院生でテレビ番組のゲストなどとして呼ばれることも。現実的で呪いなど非現実的なことはすべて理論で解決できると主張する。母と妹との3人暮らし。
前田王司(川村壱馬)
自称“王子様”占い師。図らずも呪いのビデオの謎の解明のため文華のバディとなる。恋愛体質のチャラ男で、文華にもアプローチするが、あっけなくかわされる。
一条双葉(八木優希)※画像左
文華の妹。普段は快活でにぎやかな性格。だが興味半分で呪いのビデオを見てしまい、思わず恐ろしい状況に追い込まれ、姉に助けを求める。
一条智恵子(西田尚美)※画像右
文華の母。普段はどちらかというとおっとりした性格。愛する夫は3年前に病死したが、今も忘れられない模様で幻想も見てしまう?
Kenshin(池内博之)
人気霊媒師。文華とはテレビ番組の共演で知り合い、理論的な文華に呪いのビデオの謎を解明するように焚きつける。サロンを経営し、少し胡散臭いところも?
感電ロイド(黒羽麻璃央)※画像右
顔は隠して文華とSNSで繋がっている謎の協力者。ハッカーとしても超有能。実は何年も引きこもり生活で、一日中、家族と話すこともなく自室で過ごしている。
ここがアップデートした!『貞子DX』
【アップデート1】呪いのビデオの拡散方法
本シリーズに欠かせない恐怖の要素の一つがやはり“呪いのビデオ”。時代に合わせ、本作の中ではビデオの見方がわからないという人物も登場するが、ここではいつの間にか変異を遂げた呪いのビデオが、SNSを介して不特定多数の人に拡散される。
誰がどう巻き込まれるかわからないという、無意識のうちに自分が加害者にも被害者にもなりうるネット社会ならではの予測不能な恐怖が描かれている点も現代風。
【アップデート2】貞子と対峙する登場人物
世界的に知られるホラー・アイコンとなった貞子。本作ではすでに20年前の連続突然死事件は都市伝説となっており、貞子に対抗する登場人物をこれまでと変えることが新機軸の一つとなった。「いわゆるZ世代の若い層が貞子に遭遇したらどういう反応をし、どんな会話をするかという想定の下で開発を進めた。怖い部分は怖く、その途中のやり取りでコミカルな部分もあるという新たな貞子映画を目指した」と製作者は語っている。
【アップデート3】タイムリミットの変更
貞子の呪いの正体は実はウイルスで、これはシリーズの原点。このウイルスを現代にアップデートするなら、どんな物語がいいかという問いから生まれたのが「呪いもウイルスのように変異する」という答え。変異の一環として、呪われた人はこれまで1週間後に死ぬという設定が、24時間後と大幅に短縮された。ネット社会ではあっという間に情報が世界中に拡散されるという現状から発生した案だが、作品のテンポアップに繋がったという。
貞子DX
2022年10月28日(金)公開
日本/2022/1時間40分/KADOKAWA
監督:木村ひさし
出演:小芝風花、川村壱馬(THE RAMPAGE)、黒羽麻璃央、池内博之
©2022『 貞子DX』製作委員会