レトロでキュートな自分探しムービー！『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』がおうちで観られる！

2022-11-02

第70回ベルリン国際映画祭ではオープニングを飾った『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』がBlu-ray&DVDで本日11月2日（水）にリリース！90年代のニューヨークを舞台に大人の「自分探し」が描かれる同作の魅力を駆け足でご紹介します！

熱のこもったファンレターに心揺さぶられる、社会人1年生

舞台は1995年のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナ（マーガレット・クアリー）は、夢を隠しながら老舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当のエージェントであるマーガレット（シガニー・ウィーバ―）のアシスタントとして働き始める。ジョアンナの仕事は、マーガレットに渡された膨大なテープを“タイプライター”で起こすこと、そして、世界中からサリンジャーへ届くファンレターの中身を確認し、“決まりきった定型文”を送り返すことだった。

「ライ麦畑でつかまえて」の主人公に自分を重ねる若者、釣りをしているときだけ悪夢から解放される退役軍人、そして作家志望の娘を亡くした母親･･･。サリンジャーへ心からの言葉を送る彼らの手紙にジョアンナは心が揺さぶられ、そっけない定型文で返事することに疑問を持つようになる。そんなある日、上司マーガレットが不在の中、ジョアンナはサリンジャーからの電話を取り･･･。顔も知らぬ誰かの声、そして言葉がジョアンナの運命を大きく変えていく。

原作はジョアン・ラコフの自著伝「サリンジャーと過ごした日々」。監督は、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『ぼくたちのムッシュ・ラザール』（11）や『グッド・ライ～いちばん優しい嘘～』（14）を手がけたフィリップ・ファラルドー。Netflixドラマ「メイドの手帖」(21)でエミー賞主演女優賞候補にもなった新星マーガレット・クアリー、そして『エイリアン』(79)『アバター』（09）の名優シガニー・ウィーバーを迎えて、レトロでキュートなヒューマンドラマを紡ぎあげた。

ニューヨークではじまる「大人の青春」！

「“特別”な何かになりたい」と願いニューヨークへやってきたジョアンナ。そこで始まるのは「大人の青春」とでもいうべき新生活！レトロな老舗出版エージェンシーでの仕事に、古書店で働く小説家志望のダン（ダグラス・ブース）との恋、それに伝説的な作家サリンジャーとの電話。新たな出会いの数々にジョアンナは胸を躍らせる。

一方で「これでいいの？」と悩むときも。決まりきった業務に、自己中な恋人に、そして自分自身の夢と現実の違いに･･･。「新たな出会い」の中で自分を探すジョアンナに、新社会人の方はもちろん、新たな場所に身を置いたことがある人ならきっと共感できるはず！

主演は新鋭マーガレット・クアリー！

キラッキラッと目を輝かせるジョアンナを演じるのは、ハリウッドの新星マーガレット・クアリー。クアリーは1994年、アメリカ・モンタナ州生まれ。2013年に映画デビューし、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19）のプッシーキャットで世界的に注目を浴びた。さらに、主演ドラマ「メイドの手帖」（21）ではエミー賞ドラマ部門の主演女優賞候補になるなど正に注目の的！

そんなクアリーが、主人公ジョアンナをフレッシュな魅力で好演。夢と現実の狭間で心揺れながらも、物怖じせずに人生を邁進していく姿に勇気をもらえるはず。劇中にはミュージカル風なシーンもあり、4歳からバレエを学んでいた彼女の美しい舞いも観ることができる。今後も『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス作品（しかも2作）や、名女優ジンジャー・ロジャースに扮する『Fred & Ginger（原題）』など話題作が目白押しな新星の魅力を存分に味わって！

名優シガニー・ウィーバーとの共演にも注目！

画像: レトロでキュートな自分探しムービー！『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』がおうちで観られる！

クアリー演じるジョアンナの上司マーガレット役は『エイリアン』(79)や『アバター』(09)の名優シガニー・ウィーバー。アカデミー助演女優賞候補にもなった1988年の『ワーキング・ガール』では部下のアイデアを盗む悪い上司を演じていたが、本作では厳しい一面と温かな一面を兼ね備えた人間味ある上司を演じている。

バリっとした余裕を感じさせるファッションなど、キュートでフレッシュなジョアンナにはない、クールな大人の魅力たっぷりな役どころ。トレンチコートひとつとっても全く違う着こなしなのが面白い。そんなウィーバ―についてクアリーは「ぜひお手本にしたい。わたしにとって、素晴らしいロール・モデルよ」ともコメント。劇中と現実がリンクするような新星とベテランのアンサンブルにも要注目だ！