アジア人初のエミー賞主演男優賞を受賞！ イ・ジョンジェの軌跡を辿る

イ・ジョンジェと言えばコレ！ おススメ映画3選！

『ラスト・プレゼント』 （2001）

売れない芸人の夫と、彼の成功を信じて支え続ける妻の夫婦愛を描いた感動作。お笑いトーナメント出場に向けて夫が奮闘するなか、妻が病で余命わずかであることが発覚する。

夫を演じたイ・ジョンジェは当時20代。病気を隠したい妻に寄り添い、悲しみをこらえて知らないふりをする姿を切なく演じている。妻を演じたイ・ヨンエの、儚い美しさにも注目。少しずつ明かされる妻の過去とタイトル（原題：贈り物）の意味がラストシーンで伏線回収され、涙を誘う。

『新しき世界』 （2013）

イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンのトップ俳優3人が集結した韓流ノワールの傑作。韓国最大の犯罪組織の後継者の座を巡り、男たちの思惑が複雑に絡み合っていく。

イ・ジョンジェはチェ・ミンシクからの直々のオファーで本作への出演を決め、犯罪組織に潜入中の警察官を熱演。自身に絶大な信頼を寄せる組織の兄貴分と、任務のためなら犠牲を問わない警察課長の間で葛藤する様子を丁寧に演じ切り、俳優として再評価されることに。

『観相師 ―かんそうし―』 （2013）

顔を見るとその人の性格や運命が分かる“観相師”が、朝鮮王朝の王座を巡る争いに巻き込まれていく歴史劇。類まれな才能を見込まれ宮廷の要職に就く観相師・ネギョン役に『パラサイト 半地下の家族』（2019）の名優ソン・ガンホ。イ・ジョンジェはクーデターを企み、“逆賊の相”をもつ王の弟・首陽大君役。王族の気品をもちながら、野心や残虐性に満ちた様を絶妙なバランスで演じ、青龍映画賞で助演男優賞を受賞。物語後半以降の登場ながら鮮烈なインパクトを残している。