設立100周年を迎えるディズニーの最新作は、家族それぞれの考えに共感できる物語!
想像を超える奇跡の物語と、魔法のように美しい映像によって、数々の驚きと感動を贈り続けてきたディズニー・アニメーション・スタジオ。2023 年に設立 100 周年という節目を迎える同スタジオが、『ベイマックス』で知られるドン・ホール監督と共に新たに贈るアクション・アドベンチャーが本作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』だ。
日本版声優として、タレント・俳優業などマルチに活躍する原田泰造、子役時代から活躍の場を広げる鈴木福、映画・アニメなど数多くの作品を声で彩ってきた実力派声優大塚明夫など、豪華キャスト陣が参加する本作。その最注目ポイントのひとつが、「家族」をテーマにしたヒューマンドラマ。大人から子供まで、誰もが一度は実感したことのあるような親子関係を描く本作は、観客たちの最も身近な物語ともいえそうだ。
地底に広がる、まだ誰も観たことのない“もうひとつの世界<ストレンジ・ワールド>”へと迷い込んだ農夫サーチャーが、家族と共に、世界を救う鍵を探す旅路を描く本作。彼の父は、偉大な冒険を成し遂げることを夢みて突き進み、家族を置いて行方不明となってしまった伝説の冒険家イェーガー。そんな父へのコンプレックスから冒険嫌いになってしまったサーチャーは、父とは違う安定した暮らしを求め、かつて自身が発見した「パンド」という植物を育てながら暮らしていた。
その「パンド」は、私たちの生活に例えると“電力”にあたるほど、彼らの暮らす国アヴァロニアで重要な動力源となるもので、それを育てることで、サーチャーは家族を豊かで幸せな生活に導こうとしていた。その息子イーサンはというと、サーチャーらと「パンド」を育てながら平穏な暮らしを送ってはいるが、実はどこか物足りなさを感じている――。
冒険家として名を残そうと旅立ったイェーガーと、家族を幸せにしようと農業を営むサーチャー、そして、いまの生活に不自由はしていないものの満足は出来ていないイーサン。家族でありながらも異なる立場にいる彼らが、ディズニー史上最も不思議な世界での冒険を通じて、これまで気づけていなかったお互いの想いに触れ、理解を深めていく――。
彼らの関係性を描くキッカケについて、ドンは<父と息子では世界を同じようには見ていない>と考えるようになったエピソードを披露。実家が農家で、幼い頃から父の手伝いをして育ったドン。14歳になったある時、その仕事を自分がこれからも続けていきたいと思うものではないということに気が付き現在のような職業に就いたというが、この時に、父と子には異なる想いがあるということを知ったそう。
ドンは「結果として最終的にはすべてが良い方向に落ち着きましたが、この時のことが、ぼくの中でずっと記憶に残っています。人間としての野心と、ひとりの父親であるということの間には、綱引きのような力関係があり、葛藤が常に存在するんだよ」と話し、血のつながっている親子関係にあっても、それぞれが別の想いを抱えているということ、また、お互いの真の部分を理解するのは容易なことではないということを言及。世界の危機を救うべく冒険するサーチャーらの物語は、親の立場と子の立場、どちらにいる人が観ても共感できるような身近なテーマを描いているのだ。
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
11月23日(水・祝)劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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