看護師として働くアン・ランは、医者になるために北京の大学院進学を目指していた。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟・ズーハンが突然現れるー。養子先が見つかるまで仕方なく面倒を見始めるが、次第に弟を思いやる気持ちが芽生え、彼女の固い決意が揺らぎ始めていく…。自分の人生か、姉として生きるか。迷いながらも踏み出した、未来への一歩とはー。
このたび到着したメイキング映像では、主人公アン・ランを演じたチャン・ツィフォンが、本作を演じるために長い髪をばっさりとカットするシーンから始まる。ツィフォンは初めて脚本を読んだ時、アン・ランについて「不幸な女性だと思った」と振り返りながらも、「望みを叶える力がある」と芯の強さを感じ取ったという。弟アン・ズーハンを演じたダレン・キムとの共演については、「予想外の連続だった」とコメント。おもちゃで遊んだりする楽しげなオフショットが収められている。叔父を演じたシャオ・ヤンは、「本物の姉弟のようだった」と語る通り、演技なのかと疑うほど二人の自然な佇まいが伝わってくる。
鑑賞後に話題を呼んでいるのは、撮影時わずか4歳半にして、華々しい長編映画デビューを果たしたダレン・キムの存在だ。早くも観客の心を掴み、SNSの口コミでは「とんでもなくいい演技」「太陽の様なわんぱく少年に心鷲掴み」「癒し効果があり愛おしくなる可愛さ」と絶賛の声が上がっている。その演技力の高さは、キャストやスタッフからもお墨付き。ツィフォンは「最初のうちは、演技の右も左も分からない状態だったけど、次第に感情を私にぶつけてくるようになった。」と撮影中に成長した姿を振り返る。伯母役のジュー・ユエンユエンは「とても賢く、頭の回転が速い。ものすごく演技の才能がある」と太鼓判。スタッフの指導のもと、めきめきと演技が向上し、胸も張り裂けんばかりに泣くシーンでは、監督まで思わずもらい泣きしてしまったという。
天使のような愛くるしさと、悪魔のような憎たらしさを持った天才子役に目が釘付けになること間違いなし! スクリーンでその魅力を確かめてみよう。
シスター 夏のわかれ道
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか絶賛公開中
配給:松竹
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