「どうする家康」で大注目の脚本家・古沢良太
死と直結している戦国に生きる男と女(織田信長と濃姫)の物語は
「どうしたってドラマチック」
主人公・織田信長役を演じるのは木村拓哉。信長の正室・濃姫役を綾瀬はるかが務める。脚本には古沢良太、監督には大友啓史という日本映画界を牽引するスタッフたちが名を連ね、企画発表と同時に大きな話題を呼んだ。
共演キャストに宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、斎藤 工、北大路欣也、伊藤英明、中谷美紀といった名だたる俳優陣も顔を揃えている。そして、11月6日に本作への出演をきっかけに木村拓哉、伊藤英明が役に扮して登場した“ぎふ信長まつり”は大盛況を収め、本作への期待はますます高まっている。
「コンフィデンスマンJP」シリーズ、「リーガルハイ」シリーズ、そして2023年の大河ドラマ「どうする家康」など、数々の話題作の脚本を担当し、大きな注目を集めている脚本家・古沢良太。
そんな彼が本作の為に書き上げたのは“政略のために結ばれた二人”という男と女のラブストーリーだった。
織田信長と濃姫、二人は10代半ばで政略結婚という最悪な形で出会う。恋愛結婚が主流の現代では考え難いが、「愛し合っていない二人が夫婦」となる異質な世界である。さらに結婚も含めて、ひとつひとつの選択次第で一族が滅んだり、一気に繁栄したりする、時は戦国の世。
このような状況で、水と油のような関係の二人が、同じ時間を共有し、困難を乗り越えていく中で少しずつ絆が生まれ、そして「天下統一」という夢に向かって奔走していく。
濃姫との関係を中心にとらえることで、新たな信長像が見事に浮かび上がってくる。現代の人が抱く信長のイメージは創作による影響が大きく、先人たちは時代や状況に合わせてエンタメとして信長をキャラクター化してきたといえる。
本当はどのような人物だったのかは誰も分からない、古沢は先人たちのように今の時代に合わせて再び信長を捉えた。
「この作品にふさわしい信長像を作り上げようという気持ちで創作しました」と語る古沢の言葉通り、本作では現代的な女性として描かれる濃姫の存在を通した、
夫婦という関係性から、これまでにない“ひとりの人間”としての戦国の世に生きる織田信長を描いたのだ。
古沢は、「物語の舞台は戦国時代、常に死と隣り合わせで生きている人たちだからこそ表現できるものは、どうしたってドラマチックになる。
些細なやり取りであっても愛おしさがより大きく、儚さがより深く伝わるはず。」とも語る。
現代とは全く違う戦国の世だからこそ、そこに生きる男と女の生き様が、今の時代を生きるものに新鮮に映るはずであると確信をもって、信長と濃姫、そして濃姫を通した“人間”信長を書き上げた。
そういった想いを込めた古沢の描いた織田信長と濃姫が、力強い表情で視線を送る場面写真もこの度解禁。
厳しい表情で先を見据える信長と、その信長を見つめる濃姫からは、簡単に「夫婦」という言葉では表現できない複雑な、ただどこかでお互いを信頼しているかのような関係性が感じ取れる一枚となっている。
『レジェンド&バタフライ』
2023年1月27日(金)全国公開
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