こだわり抜いた“リアルなヴァイキング映画”について監督&キャストが語る!
スカンジナビアの神話やアイスランドの英雄物語、ヴァイキング伝説をベースにした本作『ノースマン 導かれし復讐者』で描かれるのは、父を目の前で殺された王子アムレートが辿る数奇な運命。
そんな本作についてエガース監督は「僕らは可能な限り『ノースマン』を史実に基づいたヴァイキングの映画にしたかった」と話す。自身初のアクション作品に選んだ主人公はヴァイキング。時代考証や細部のディテールまでこだわる監督は、記録の少ない9-10世紀であろうと手は抜かない。「神話や文化についてたくさん調べ物をした。わかりやすい復讐の物語を見つけることができれば、もっと神話の世界に浸ることができると思ったんだ」とストーリーに深みをもたらす秘訣を明かしている。
主人公アムレート役のアレクサンダー・スカルスガルドは本作のプロデューサーも務めている。監督の描いた『ノースマン』の世界観について「ヴァイキング文化が興味深いのは霊的なものと強く結びついていることだ。例えば運命の女神たちは人間一人一人の人生を紡ぐんだ」とスカルスガルドは話す。
その神話的要素について監督は「この映画に登場する重要な神話の人物はヴァルキリーだ。死者をヴァルハラの輝く門に導く戦乙女たちだ。そして 最高神オーディンも重要だ。選ばれし戦士たちの神だ。戦士は戦場に出ると頭の中で獣に変身する。こうして彼らは無敵になる」と解説。続けてアニャ・テイラー=ジョイが「霊界が超現実的に表現されている。セットに足を踏み入れるとあの世界に行くことができる」と語るように、本作では神話上の架空の存在と血生臭いリアルな世界が共存している。
支柱の彫細工や銅像の素材やデザインにもこだわった監督は「この作品はヴァイキングの言い伝えが詳細に描かれている。彼らの目から見た世界は美しく、芸術表現にも想像をかき立てられた」と、ヴァイキング文化に心酔している様子。スカルスガルドも「北欧神話を血の通った表現で描いたことは素晴らしい。そのおかげで壮大な作品になった」と骨太で力強い本作の間違いないクオリティを裏付ける言葉を残している。
『ノースマン 導かれし復讐者』
2023年1月20日(金)全国公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
© 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.