めでたく成就した恋愛、結ばれなかった恋愛…ラブストーリーの数だけ結末がある。さまざまな形の恋愛映画をご紹介。(文・吉田光枝/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『クレイジー・リッチ!』(2018)(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

アンハッピーエンド

『Summer of 85』(2020)

画像: (C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
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1985年夏のフランス・ノルマンディーを舞台に、運命的な出会いをした少年2人のはかない初恋を描いた純度の高いラブストーリー。思い合う中で誓った“どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る”という約束がじわじわと切なく心に刺さる。彼らの恋を彩る1980年代のヒットソングも効果的。

ビターポイント

出会いから永遠の別れまでの6週間。彼らのひと夏全てに心が揺さぶられます。

『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』(1986)

画像3: Photo by Getty Images
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今なお色あせず、ファンの多いジャン=ジャック・ベネックス監督の不朽の名作。海辺のコテージで暮らすゾルグ(ジャン=ユーグ・アングラード)のもとに突然現れた少女ベティ(ベアトリス・ダル)。思うまま行動する破天荒なベティに終始振り回されるゾルグだけど、2人の狂愛の日々はあまりにも苛烈。

ビターポイント

奇行が増えてもベティを受け入れ、愛し続けるゾルグ。深い愛ゆえのラストは衝撃的。

『(500)日のサマー』(2009)

運命的な恋を信じるトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が一目ぼれしたのは、誰かの所有物にはなりたくないと言いきるサマー(ゾーイー・デシャネル)。正反対な2人の500日をトム目線で描き、人を好きになる楽しさとほろ苦さが満載のラブコメディ。トムに運命の相手が見つかりますように!と願わずにいられない。

ビターポイント

友だちor恋人? 思いを断ち切ったはずなのに最後までサマーに期待するトムがいじらしい。

『レオン』(1994)

画像4: Photo by Getty Images
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ニューヨークを舞台に、一流の殺し屋レオン(ジャン・レノ)と殺された家族の復讐を誓う少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)の奇妙な同居生活を描き、大ヒットした1990年代の名作。大人びたマチルダにドキッとするものの、恋愛とは言いきれない複雑な感情を持つレオン。孤独さゆえのピュアな愛情が2人の絆に。

ビターポイント

マチルダとの暮らしでレオンの気持ちにも変化が。クライマックスは号泣必至!

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)

画像: (c)Warner Bros. Entertainment Inc.
(c)Warner Bros. Entertainment Inc.

80歳で生まれ、年齢を重ねるごとに若返るベンジャミン(ブラッド・ピット)の一生を描いた感動作。運命に翻弄される人生の中で、出会ったときから常に心のよりどころだったのがデイジー(ケイト・ブランシェット)の存在。すれ違いながらようやく結ばれるも、同じように年を重ねられないことに苦悩する二人が切ない。

ビターポイント

せっかく手に入れた幸せも手放す選択をせざるを得ないベンジャミンの運命に涙。

『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)

画像: TM & Copyright 2007 by Paramount Pictures. All rights reserved.
TM & Copyright 2007 by Paramount Pictures. All rights reserved.

舞台は、1950年代のアメリカ・コネチカット。理想と現実のはざまで揺れ動き、徐々に気持ちが離れていく夫婦の葛藤を描いたシリアスな人間ドラマ。レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが『タイタニック』(1997)以来11年ぶりに共演したことも話題に。巧みな2人が演じるからこその生々しさが圧巻。

ビターポイント

平凡な人生が1番だと思えず、現実のむなしさにもがき、ぶつかり合う姿が痛ましい。

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